~ 万年筆におすすめの便箋 ~
万年筆の書き味は紙によっていろいろ楽しめます。
インクの濃淡の出具合やペンと紙とのすべり具合など
お気に入りに出会うと、書くことがより楽しくなります
書きよく また筆跡も味わい深い便箋をぜひお楽しみください。
ぜひお読みください
クラシック 便箋
●使用紙: コンケラーウーブ(コットン 10~20%)
●罫内容: 横書き22行罫(9㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
コンケラーウーブは、1888年創業で120年以上の歴史を持つイギリスのアルジョウィギンス社のコンケラー ( conqueror ) シリーズの中のひとつです。
コンケラーは、各国で高級書簡用紙として愛用される世界的ブランドとなっています。 コンケラーウーブの表面には、拡大して見ると細かな繊維の風合いが確認できますが、手触りや万年筆での筆記感はスムーズで、心地よい書き味が楽しめます。
また、「conqueror」の透かし(ウォーターマーク)も入っており、お手紙を受け取ったかたにも高級感が伝わりやすいと思います。
エレガンス 便箋
●使用紙: ランカスターボンド(コットン 100 %)
●罫内容: 横書き20行罫(10㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
ランカスターボンドはコットン100%の紙で、表面に布目を押し付けたような細かい凹凸をつけた仕上げ方法(コックルフィニッシュ)により、独特の筆記感が特徴の紙です。
エレガントでありながらも、書いていると一つ一つの繊維の力強さを感じ取れるコットンペーパーらしさがあります。
表面のコックルフィニッシュにより、ペン先との程よい摩擦感があり、心地よい書き味です。 クレインなどがお好きの方にはおすすめです。
また発色がとても良く、インク本来の色が発揮される感じがあり、清楚で美しい印象の筆跡が楽しめます。
この紙にも透かし(ウォーターマーク)が入っており、お手紙を受け取ったかたにも高級感が伝わりやすいと思います。
透かしは、「GILBERT 100% COTTON」と入っています。
グランド 便箋
●使用紙: クレーンクレストウーブ(コットン100%)
●罫内容: 横書き18行罫(11㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
アメリカ、クレイン社生産のクレーンクレストウーブ紙を使用しています。
クレイン社は1801年創業という歴史を持ち、1879年よりアメリカ政府にドル紙幣用の紙を納入するなどの実績もあるメーカーです。
初代の頃は、家庭をまわり不要になった衣料を集めてコットンペーパーの原料を確保したなどの逸話もあります。
このような長い歴史のあるクレイン社の上質なコットンペーパーは、現在では世界中で高級ステーショナリーや高級グリーティングカードの代表的ブランドとして認められています。
紙の名前についている「ウーブ(wove)」には「織った・編んだ」という意味があり、その名の通り紙の表面には繊維の絡み合ったようすが手触りで感じられるほどの風合いがあります。
しっかりとした腰のあるコットン繊維のせいか、万年筆での筆記感は、そのせいで繊維がペン先にまとわりつく感じは一切なく、この風合いがまったく邪魔になりません。 逆に、独特の手応えが癖になる書き心地です。
例えば<F>のペンポイントを持ち、開きの非常に良いパイロットのフォルカンで書いても引っかかる感じはなく、とても滑らかに楽しめます。
スクラッチに強い感じ、という表現が適しているかもしれません。
インクとの相性も良く、普通は裏抜けしやすい銘柄でも余裕を持って受け止めてくれます。
表面の風合いの目に沿ってインクが滲んでしまったりすることもなく、筆記線幅が太ることもありません。
便箋としての仕上がりの面では、11ミリという太目の罫線の印刷になっている点が印象的です。
書き味が良くてインク対応力にも優れていますので、インクフローの良い太字などの万年筆でも書きたくなる紙ですが、このような場合でも書きやすい幅の罫線だと思います。
また、クレーンクレストウーブの色がオフホワイトで生成り色のような落ち着きがあるため、インクの色も柔らかくやさしい感じに見えます。
お好みは様々かと思いますが、とてもお薦めの紙です。
「CRANES CREST 100% Cotton」の透かし入りです。
バンクペーパーは、特にツルツルした表面ではないのですが、紙にハリとコシがあるためか滑らかな書き心地になっています。
筆跡につきましては、この紙は少しだけ文字が太るという点と、インクの濃淡がよく出て美しいという点が特徴であると思います。
元々は、主に帳簿など事務の分野で使われていた古くからある紙のため、筆記用途を充分に考慮して作られている点が嬉しいところです。
バンクペーパーは三菱製紙の製品のため、「THREE DIAMONDS」と透かしが入っています。
この製品よりも前から発売されていたライフ社の「来富」という便箋の項目(このページの少し下のライフのコーナーの中)でも、このバンクペーパーについて詳しく説明させて頂いております。 ぜひそちらもご覧ください。
エクセル 便箋
●使用紙: ランカスターボンド(コットン 100%)
●罫内容: 縦書き12行罫(11.5㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
(上でご紹介の <エレガンス> と同じ紙です)
ランカスターボンドはコットン100%の紙で、表面に布目状の細かな凹凸をつけた仕上げ方法(コックルフィニッシュ)により、独特の筆記感が特徴の紙です。
エレガントでありながらも、書いていると一つ一つの繊維の力強さを感じ取れるコットンペーパーらしさがあります。
表面のコックルフィニッシュにより、ペン先との程よい摩擦感があり、心地よい書き味です。 クレインなどがお好きの方にはおすすめです。
また発色がとても良く、インク本来の色が発揮される感じがあり、清楚で美しい印象の筆跡が楽しめます。
この紙にも透かし(ウォーターマーク)が入っており、お手紙を受け取ったかたにも高級感が伝わりやすいと思います。
透かしは、「GILBERT 100% COTTON」と入っています。
ラックス 便箋
●使用紙: クレーンクレストウーブ(コットン100%)
●罫内容: 縦書き11行罫(12㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
アメリカのクレイン社生産のクレーンクレストウーブ紙を使用しています。
このページの上の方でご紹介した横書きのバージョンの <グランド> にも使用されている紙です。
重複する内容が多いので、小窓にまとめました。 よろしければ、下記をご覧ください。
都乃月(みやこのつき) 便箋
●使用紙: 三椏紙(みつまたし)
●罫内容: 縦書き10行罫(約14㎜ よろ罫)
●罫線の色: やや緑がかったグレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
都乃月に使用されている三椏紙は、紙の肌が大変細かく、なめらかで光沢があります。
この紙は薄いのですが、この薄さでインクの滲みや裏抜けがしにくいのが特徴です。
そのため、高級和紙の風格を味わいつつ万年筆でも気楽に筆記が楽しめる、使い勝手と書き心地のとても良い便箋に仕上がっています。
地の和紙の色により、インクの色も普段とはワントーン違って見え、落ち着きを感じさせるお手紙になると思います。
きぬがさ 便箋
●使用紙: 楮紙(こうぞし)
●罫内容: 縦書き9行罫(約16㎜ よろ罫)
●罫線の色: やや緑がかったグレー
●枚数: 20枚とじ
●サイズ: 250×176(㎜) * B5判に近いサイズです
楮紙は、奉書紙(金封や御巻紙に使われている紙です)などと同じく楮から作られている紙で、繊維が長く丈夫でソフトな感触を持っています。
便箋に手を乗せてみると少しふんわりとした優しい感触があり、万年筆での筆記感もソフトでふかっとした書き心地が味わえます。
インクの滲み具合いに関しましては、上でご紹介の都乃月(三椏紙)よりも多少滲む感じで、筆記線が全体的に少し太る傾向があり、よく見ると繊維に沿ってチリチリとインクが走っている事が確認できます。
このような点がとても和紙らしい紙ですので、それを味わいとして楽しむのに向いています。
ペン先の太さやインクとの相性により、様々な異なった表情を見せる紙だと思います。
Lブランドラベル B5便箋 横書き 品番: L1007
●使用紙: Lホワイトライティングペーパー
●罫内容: 横書き19行罫(10㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 70枚とじ
●サイズ: 250×177(㎜) * B5判に近いサイズです
Lブランドラベル B5便箋 縦書き 品番: L1006
●使用紙: Lホワイトライティングペーパー
●罫内容: 縦書き12行罫(11㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 70枚とじ
●サイズ: 250×177(㎜) * B5判に近いサイズです
Lブランドラベル 和封筒 品番: E410
●使用紙: Lホワイトライティングペーパー
●枚数: 10枚
●郵便コード枠: なし
●サイズ: 205×90(㎜) * 長形4号
●その他: 中紙入りの2重封筒
この便箋に使用されている「Lホワイトライティングペーパー」は、ライフの特抄き(とくずき)紙です。
特抄き紙とは、製紙会社が既製品としてあらかじめ生産している紙ではなく、文房具メーカーなどが製紙会社に特注して生産した紙のことです。
紙の名前の先頭に付いている「L」はライフ社の頭文字を冠したもので、この紙のシリーズには「Lホワイトライティングペーパー」と「Lクリームライティングペーパー」があります。 ともにレイド(すの目 * )入りの高級筆記用紙であり、紙の特性は同じで、色違いとなっています。
( * すの目=紙を抄く時に入れるワイヤーの跡で、光に透かすと見える縞模様です。 この紙のレイドは、筆記に影響するほど深いものではありませんので、書いていて違和感は感じられません)
ライフ社ではこの特抄き紙を、まず最初に「ノーブルノート」としてクリームの方を使用して発売しました。 このノーブルノートは発売開始から現在に至るまで、多くの万年筆愛好家から高い評価を得ていることからも、この紙の筆記特性の良さがうかがえます。
その後、ホワイトの方を搭載した「サニーゴールドノート」も発売され、同様に人気を博しています。
この便箋には、そのホワイトが使用されています。
このシリーズの特徴は、ハリがありペン滑りの良いスムーズな表面と、インクへの対応力の高さであると思います。 滲みが少ないので、ペンポイントの線幅に忠実な筆跡が得られます。
また、もともと両面への筆記を前提とした設計のため、インクの裏抜けにとても強いというところも安心です。
この便箋のネーミングは「Lブランドラベル」となっていますが、このラベルというのは、長らく製紙業界で使われてきた製品ラベルがモチーフになっています。
今では使われなくなってしまいましたが、数十年前まではパレット(フォークリフトで持ち上げるために製品の下に敷く木の枠)に積んだひと塊の紙のロットに、このようなラベルが貼られて管理されていました。
私は図鑑でしか見たことはありませんが、当時のラベルには、「キンマリ」という紙なら毬の絵がカラフルに多色刷りされていたり、どこか洒落っ気があり味わいのあるものでした。
Lブランドラベルでは、このような往年のラベルの雰囲気や、サイズ・枚数が記された書式デザインなどをリアルに再現しています。
近年には珍しく、書くことだけに特化してつくられた紙を、時代をタイムスリップした気分で味わえるのも楽しいと思います。
来富(らいふ)便箋 横書き 品番: L1072
●使用紙: バンクペーパー
●罫内容: 横書き19行罫(10㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 40枚とじ
●サイズ: 252×178(㎜) * B5判に近いサイズです
来富(らいふ)便箋 縦書き 品番: L1071
●使用紙: バンクペーパー
●罫内容: 縦書き12行罫(11㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 40枚とじ
●サイズ: 252×178(㎜) * B5判に近いサイズです
バンクペーパーは、数十年前に三菱製紙が主に銀行業務向けを意識して生産を始めた紙といわれています。
事務作業の中で、つけペンや万年筆での筆記が当たり前であった当時の時代背景もあり、万年筆での筆記が安心して楽しめます。
古くから存在していたわりには、ノートや便箋といった一般的な文房具としてはあまり馴染みがなかった印象がある紙ですが、2006年にライフ社が発売したライティングパッド
「ライティングペーパー T25」 のヒットにより注目を集め、その後この紙を使用した文房具が少しずつ増えてきた感があります。
このように好評を博したこの紙の特徴は、インクへの対応力の強さとハリのある紙面よる書き味の滑らかさ、筆跡の味わいにあると思います。
この紙は、両面使用やファイリング後の耐久性といった点も考慮した設計がされています。
そのため、インクが裏に染みにくいのは当然ながら、裏から見ても透けにくいような配合が施されています。
また、パンチで穴を開けてファイリングした後の閲覧の際に、金具によってパンチ穴が拡がってしまったり破れてしまったりしにくいよう、強度の面でも配慮がされています。
そのような事から、書いた時のインクの吸収スピードは若干遅いものの、しっかりとインクを受け止めるので、インク出のとても良い万年筆で豪快に書いても安心なレベルの対応力があります。
同時に、特にツルツルした表面ではないにもかかわらず、紙にハリとコシがあるためか、滑らかな書き心地になっています。
筆跡につきましては、この紙は少しだけ文字が太るという点と、インクの濃淡がよく出て美しいという点が特徴です。
文字が太るのは厳密に言えば滲みがあるということですが、チリチリとした好ましくない滲みというよりは、文字全体が自然な感じでほんの少し太るといった不思議な感じです。
太字の万年筆で楽しみたい時に、あまりにもペンポイントのサイズに忠実な線幅で書けるような滲みの少ない紙に書くと、少し拍子抜けするような事もありますが、バンクペーパーではこれとは逆に太字がより太字らしく表現されます。
「THREE DIAMONDS」の透かし入りです。
みつまた箋 縦書き 品番: L1118
●使用紙: 三椏紙(みつまたし)
●罫内容: 縦書き8行罫(17㎜前後のよろ罫)
●罫線の色: 淡いオレンジ
●枚数: 20枚とじ * 滲みに備え下敷きが付属
●サイズ: 254×179(㎜) * B5判に近いサイズです
みつまた箋 封筒 品番: E488
●使用紙: 三椏紙
●枚数: 10枚
●郵便コード枠: あり
●サイズ: 214×91(㎜) * 長形4号に近いサイズです
●その他: 中紙入りの2重封筒
ライフのみつまた箋に使用されている三椏紙は、上の方でご紹介したNB社の「都乃月」の三椏紙よりもさらに薄く、透明感のある仕上がりになっています。
これだけ薄いので、インクが裏に染みて次の紙面を汚さないようにという配慮から、紙の下敷きが付属しています。
和紙のため表裏があり、筆記に使用するおもて面は少し光沢のある滑らかな質感で、万年筆でも滑らかに筆記を楽しめます。
インクの滲みについては、和紙らしくほんのりと筆記線が太る感じで、使いこなしが難しいという程ではありません。
ただし、例えば万年筆のペン先を紙面に接したまま動かさずにおくと、ゆっくりとインクの点が拡がってゆくといった感じでインク吸収が良く、リアルタイムで滲むという感じのスピード感があります。
このことは、筆記スピードによって滲み具合(線の太り具合)が変化することを意味していますので、同じ万年筆やインクの組み合わせであっても、書き方によって様々な表情を楽しむことができそうです。
筆記特性とは別のお話しになりますが、この便箋の紙はとても薄いため、罫線を印刷する際には通常の印刷機が使用できません。 紙を安定して自動的に送り込むことが出来ないからです。
そのため、職人さんが一枚一枚、紙を手で機械にセットして活版印刷で刷られています。 たいへん時間のかかる印刷方法です。
昔と違い、今ではこのような印刷を請けてくれる工場が少なくなっているようですが、この便箋には昔からの根強いファンがいてくださるので、ライフ社としても出来る限り続けて行きたいそうです。
逸雲箋 縦書き 品番: L1110
●使用紙: 雲竜紙(うんりゅうし)
●罫内容: 縦書き10行罫(14㎜前後のよろ罫)
●罫線の色: 淡いグレー
●枚数: 25枚とじ * 滲みに備え下敷きが付属
●サイズ: 254×179(㎜) * B5判に近いサイズです
この逸雲箋に使用されている雲竜紙は、一般に出回っている多くの雲竜紙と比べて、たいへん薄いものとなっています。
雲竜紙と呼ばれている紙製品でも、ペースとなる別の紙と貼り合わせたり、雲竜紙本来の製法とは異なるやり方で厚みを持たせたりといった方法で加工性や印刷特性を保っているものが多いため、私達が普段目にしている雲竜紙が全て本物かというと、そうでもないようです。
そこでライフ社としては、せっかくの手書きのための便箋ですので、ぜひ本物の雲竜紙でお楽しみ頂きたい、との想いを込めたそうです。
その薄さから、次の紙面をインクで汚さないように下敷きが付属しているという点も、一つ上でご紹介の「みつまた箋」と同じです。
また、印刷機に自動で通らないため、一枚ずつ手で活版印刷をかけている点も同様です。
筆記特性については、多少の繊維質を感じる書き心地ですが、引っかかるほどではありません。
みつまた箋の時以上に滲みの具合いが大きく、そのスピードも速いといった感じです。 万年筆を紙面から離した後も、少し滲みが拡大するイメージです。
滲み方は、単に筆記線が太るというところに留まらず、繊維に沿ったチリチリとした滲みも見受けられます。
このような特性ですので、滲みを楽しむような使い方が向いていると思います。
勝手な想像ですが、この紙でしたら筆圧は軽め・筆記速度は速めの感じが思い浮かびます。 この紙に続け字でさらさらと書かれた文字には大人の風情が漂い、とても味がありそうに思います。
カンタービレ 便箋 横書き 品番: L307
●使用紙: Lホワイトライティングペーパー
●罫内容: 横書き20行罫(7.5㎜罫)
●罫線の色: 細く薄いグレー
●枚数: 25枚とじ
●サイズ: 210×142(㎜) * A5判に近いサイズです
カンタービレ 便箋 無地 品番: L308
●使用紙: Lホワイトライティングペーパー
●罫内容: 無地
●枚数: 25枚とじ
●サイズ: 210×142(㎜) * A5判に近いサイズです
●その他: 下敷きは付属していません
カンタービレ 封筒 品番: E677
●使用紙: Lホワイトライティングペーパー
●枚数: 8枚
●郵便コード枠: なし
●サイズ: 162×114(㎜) * 洋形2号
●その他: 中紙入りの2重封筒
このカンタービレも、少し上の方でご紹介の「Lブランドラベル B5」と同じく、Lホワイトライティングペーパーを使用しています。
こちらはサイズがA5判で、少し細めの横罫と無地というラインナップになっています。
横罫の罫線の印刷は、とても細くデザインされており、スキャンした画像では薄っすらと少し見える程度です。 ぜひ拡大画像も併せてご確認ください。
使用紙のLホワイトライティングペーパーにつきましては、上の方でのご紹介と同様になりますので、小窓にまとめました。 ご必要に応じて下記をご参照ください。
Lブランドラベル A5便箋 横書き 品番: L309
●使用紙: Lクリームライティングペーパー
●罫内容: 横書き12行罫(10㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 30枚とじ
●サイズ: 210×148(㎜) * A5判
Lブランドラベル A5便箋 方眼 品番: L310
●使用紙: Lクリームライティングペーパー
●罫内容: 5㎜方眼
●罫線の色: グレー
●枚数: 30枚とじ
●サイズ: 210×148(㎜) * A5判
Lブランドラベル 洋封筒 品番: E679
●使用紙: Lクリームライティングペーパー
●枚数: 10枚
●郵便コード枠: なし
●サイズ: 162×114(㎜) * 洋形2号
●その他: 中紙入りの2重封筒
この便箋は、ライフ特抄き紙の中のクリーム色の方の 「Lクリームライティングペーパー」 を使用した、A5判の製品です。
A5判を横長に使用する、少し珍しいレイアウトの便箋です。
中でも方眼罫はさらに珍しく、こちらは便箋としての用途だけでなく、メモやパッドととしても使えそうなものです。
使用紙のLクリームライティングペーパーにつきましては、ホワイトの製品でのご紹介と内容が重複する部分が多いので、小窓にまとめました。 ご必要に応じて下記をご参照ください。
YUGA便箋 横書き 品番: YB2
●使用紙: 満寿屋のクリーム紙
●罫内容: 横書き18行罫(11㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 50枚とじ・吸い取り紙1枚つき
●サイズ: 257×180(㎜) * B5判に近いサイズです
YUGA便箋 縦書き 品番: YB1
●使用紙: 満寿屋のクリーム紙
●罫内容: 縦書き11行罫(12㎜罫)
●罫線の色: グレー
●枚数: 50枚とじ・吸い取り紙1枚つき
●サイズ: 257×180(㎜) * B5判に近いサイズです
満寿屋の原稿用紙に使用されている、「満寿屋のクリーム紙」を使用した便箋です。
このクリーム紙は満寿屋オリジナルのもので、万年筆での筆記に特化して設計された特抄き紙です。
元々は原稿用紙として開発された紙のため、古くから多くの作家達に愛用されながら現在に至っており、その過程で使い手からの様々な要望・指摘によって紙の性能は練り上げられ、熟成されて来ました。
その特徴は、下記のようなものです。
これらは元々、万年筆のヘビーユーザーである作家達を満足させるために研究・努力の結果生まれたものです。
現在では原稿用紙としてだけでなく、この紙を使用して便箋やノートなどの紙製品も作られるようになりましたが、上記のような経緯を持つ紙だけに、いずれも多くの万年筆ユーザーから高い評価を得ています。
私として特にお薦めの点は、各種インクへの対応力の高さと幅広さはもちろんですが、その書き心地の良さです。
お好みにもよりますが、書き味は必ずしも滑らかであれば良いというものではなく、書いている実感、書き応えといった要素も大切に思います。
その点で、この満寿屋のクリーム紙は表面が滑り過ぎず、しっとりとした僅かなマット感があり、書いていてとても充実感があります。
私はこの紙を毎日使用していますが、使用している万年筆のインクフローの調子の僅かな変化を感じたり、美しく表現されるインクの濃淡を堪能しています。
今では、仕事で使用している一筆箋もこのクリーム紙に店名を入れたものを作り、愛用しています。
この「YUGA」という製品は、製品名がローマ字となっていますが、これよりもかなり以前から発売されていた和風便箋もあり、そちらは「優雅箋」と漢字表記になってます。
優雅箋につきましては、満寿屋専門の別ページに掲載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。 満寿屋の便箋のページ
萬年筆用箋 横書き 品番: RP-03
●使用紙: フールス紙
●罫内容: 横書き15行罫(12㎜罫)
●罫線の色: グレー(水性インク使用)
●枚数: 30枚とじ・吸い取り紙1枚つき
●サイズ: 250×177(㎜) * B5判に近いサイズです
萬年筆用箋封筒 【洋形6号】 品番: FU-02
●使用紙: フールス紙
●枚数: 10枚
●郵便コード枠: なし
●サイズ: 190×98(㎜) * 洋形6号
●その他: 中紙入りの2重封筒
萬年筆用箋 縦書き 品番: RP-04
●使用紙: フールス紙
●罫内容: 縦書き10行罫(13㎜罫)
●罫線の色: グレー(水性インク使用)
●枚数: 30枚とじ・吸い取り紙1枚つき
●サイズ: 250×177(㎜) * B5判に近いサイズです
萬年筆用箋封筒 【長形4号】 品番: FU-03
●使用紙: フールス紙
●枚数: 10枚
●郵便コード枠: なし
●サイズ: 205×90(㎜) * 長形4号
●その他: 中紙入りの2重封筒
この便箋には、詳しい銘柄については未発表ではありますが、上質のフールス紙が採用されています。
紙の特性は、このページでご紹介しているライフの「Lホワイトライティングペーパー」と同等で、この紙もレイド(すの目=紙を抄く時に入れるワイヤーの跡)入りです。
この紙のレイドは、筆記に影響するほど深いものではありませんので、書いていて違和感は感じられません。
フールス紙とは、昔の日本でまだ和紙が主流の頃に輸入され始めた高級な洋紙の一つに、透かしに道化師の帽子をかたどった銘柄があり、これが語源になっているようです。
この道化師の帽子を指す「フールス キャップ」や「フールス カップ」という言葉が高級紙の代名詞となって現在でも使われています。
フールス紙であるためには、何が何パーセント入っていなければならない、といったような成分的な基準は明確には無いそうですが、当時のフールスキャップがそうであったように、レイドが入った高級な紙というのが一般的な条件と言えると思います。
フールス紙であっても、インクの滲みや裏抜けに特に強くないものもありますので、このパイロットの萬年筆用箋やライフのLホワイトライティングペーパーはフールス紙の中でも特に上質な部類に属すると思います。
パイロットではさらに、この便箋を万年筆での筆記に最適なものとするために、罫線の印刷にもこだわりを見せています。
現在では、印刷方法としてオフセット印刷が主流となっています。 一部を除き、このページでご紹介の便箋の殆どはオフセット印刷で刷られています。
オフセット印刷では、水と油の弾きあう性質を利用しているために、インキは油性のものが使用されます。
油性インキで印刷された罫線の上を万年筆で書きますと、万年筆のインクは水性ですので、厳密には罫線にインクが弾かれてしまうことになります。 線の上だけ一瞬インクが途切れた状態になるおそれがあるというものです。
この萬年筆用箋では、この現象の心配を無くすために、水性インキを使用した活版印刷で罫線の印刷を行っています。
現実には、オフセット印刷で作られた便箋がすべて万年筆のインクを弾いてしまう訳ではなく、様々な条件が重なって現れる現象かとは思いますが、この水性インキ使用の配慮は嬉しいところです。 さすが、万年筆のメーカーがこだわった便箋であるということが伝わってきます。
一部、筆跡画像の隅の方に見える「PILOT」という透かし風の印刷は、現在では廃止されています。
オリジナルクラウンミル 便箋・封筒・カード
ベルギー製の上質な便箋と封筒のシリーズです。
クリームレイドと呼ばれる独特のレイド(すの目)の入った高級コットンペーパーです。
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