アサヒヤ紙文具店
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オリジナル シーリングスタンプの作成

Original Sealing Stamp

オリジナル シーリングスタンプ


こだわりの特注品、オリジナル シーリングスタンプをお作りします。
封蝋の刻印を見ただけで、誰からのお便りかが分かる
素晴らしいロマン溢れるものになると思います。
封蝋を特別に愛する文房具店としてこだわった、
自信を持ってお薦めできるクオリティです。


ご注文方法・送料などについて
オリジナル シーリングスタンプ
日本製


オリジナルシーリングスタンプ 完成までの流れ
1.ご注文
印面と、また同時にご必要なハンドルやワックスなどの商品がございましたら、ご検討のうえショッピングカートのご注文ボタンより、合わせてお申し込み頂き、必要事項をご入力ください。

2.ファイルのダウンロード
このページから、ご注文用のサンプルファイルをダウンロードのうえ、デザインを実寸で配置して頂きます。

3.デザインの確認
出来上がったデザインをメールでお送り頂き、充分な深さで彫刻が可能かどうか、お打ち合わせをさせて頂き、デザインを決定します。

4.代金のお振込み
ご入金の確認後、作成を開始します。

5.完成・お届け
約12日後に完成・発送いたします。


 オリジナル シーリングスタンプ印面 直径24ミリ  印面サイズ: 24 x 6mm 
画像をクリックすると拡大できます
オリジナル シーリングスタンプ 24mm
写真は作例です 
 オリジナル シーリングスタンプ印面 直径24ミリ
 ● 印面サイズ: 直径 24mm x 厚さ 6mm
 ● 材質: 真ちゅう製
 ● ハンドルは付属していません
      エルバン社のハンドルと互換性があります
 ● 納期: 約12日間
税込価格 12,960円/個 数量個 
デザインご指示の方法
アドビ イラストレータのデータでご指示ください。
デザイン上のご注意点をお読み頂き、サンプルファイルをダウンロード後、デザインを配置してメールに添付のうえ、お送りください。
デザイン上のご注意点とサンプルファイルは、このページ中ほどの
「デザイン上のご注意点」 の囲みの中にございます。
そこまでジャンプ


印面の裏面には5ミリのネジ穴加工済みですので、エルバンのレギュラーサイズのハンドルをお持ちの場合は、そのままご使用頂けます。
ハンドルもご必要の場合は、下記の替ハンドルが適合いたします。
 エルバン 替ハンドル  J.HERBIN Sealing Stamp Handle
替ハンドルの仕様
ねじ式で印面を交換
商品寸法: 握り部最大直径26.5mm・全長78mm
材質: 握り部=木製 先端口金部=真ちゅう製
画像をクリックすると拡大できます
エルバン シーリングスタンプ用 替えハンドル【ダークブラウン】 エルバン シーリングスタンプ用 替えハンドル【マロン】 エルバン シーリングスタンプ用 替えハンドル【ナチュラル】
【ダークブラウン】
税込価格 1,296円
ご購入数   個

【マロン】
税込価格 1,296円

マロンは廃番の
ため販売を終了
しました
【ナチュラル】
税込価格 1,296円
ご購入数   個



アサヒヤのオリジナルシーリングスタンプの特徴と、デザイン上のご注意点
当店のオリジナルシーリングスタンプは、彫刻を専門とするメーカーにて機械を使用して彫刻しております。 制作に使用する彫刻機は専用のソフトウェアによって制御されますが、アドビ社のイラストレータのデータは、このソフトのデータに変換が可能です。
そのため、デザインのご指示はイラストレータのデータにて受け賜っております。
これにより、当店で予め用意したヒナ形や固定のモチーフに縛られる事なく、自由なデザインをご指示頂けるサービスとなっております。

また、彫刻にあたりましては、データをいくつかのレイヤー(階層)に分けて、複数回にわたり彫り込んで行きます。
この時、ただ真っ直ぐに彫り込むのではなく、段階的に太さを変えてテーパー(先細り)状になるよう各レイヤーのデータを調整します。
これにより、押した時に立派に盛り上がる深い彫刻を実現しつつ、ワックスの抜けも良くなります。

ただし、その原理上の理由で、いくつかの制約事項がございますので、デザイン作成の際は下記の項目にご留意の上、作成のほどお願い申し上げます。

最小の線幅細さの限界
シーリングワックスに押した時に盛り上がる部分を彫刻して溝を作ります。
そのデザインの一番細い部分の寸法が、
0.4~0.6ミリ以上ございませんと、刃物が入って行けず、充分な深さ(押した時の盛り上がり)が実現できません。(拡大してご覧ください)

線と線の、最小の間隔
デザイン上の線と線の、一番接近している部分の間隔が、0.4~0.6ミリ以上ございませんと、押した時のデザインの根元どうしがくっついてしまい、美しい仕上がりになりません。 (拡大してご覧ください)
線どうしの間隔

デザインの先端の形状と、小さな文字部分の限界につきまして
彫刻は、高速で回転する刃物で行います。
そのため、デザイン上での鋭角なコーナーや、ゴシック体の角などの尖った部分は、厳密にはアールがかかり、丸いコーナーになります。
また細かい文字などは、面としての処理ができないため、刃物の直径を考慮して、その分だけ内側に通り道を描き直して彫刻する形式をとりますので、本来の書体と若干異なる仕上がりになります。
このページのタイトルに使用している写真をご覧頂きますと、このような部分が見受けられます。 この作例は、深さ約0.6ミリです。

デザインの性格によりましては、ロゴ等のように形状や線幅の変更が好ましくないケースもあるかと存じます。
そのような場合は、お送り頂いたデータをもとに、どの程度の深さが彫刻可能かを概算で検討することも可能ですので、ご相談ください。

彫刻の深さに関しまして
これまでご説明させて頂きました条件をクリアしているデータの場合、最大で約0.4~0.6ミリの深さを表現できます。

かなりシンプルなデザインでは、それ以上に深く彫ることも可能ではありますが、色々な深さで実験をした結果、深すぎると様々な問題も出てくる事がわかりました。
それは、シーリングワックスの種類による相性、また押し方により、深すぎると仕上がりにムラが出やすいという事でした。
今でもシーリングワックスが実用として使用されている国のものを見ますと、案外ラフに不完全な印影で押されていたりもしまして、それがまた味わいでもあると、個人的には思っておりました。

ところが、このオリジナルシーリングスタンプ作成サービスを始めてからは、ご結婚式の招待状や企業様のダイレクトメール用などにも多くの需要がある事を知りました。
このような場合は、シーリングワックスに不慣れなかたでも、安定して綺麗にたくさん押せる必要があります。
また、シーリングワックスに押してから制作物を納品なさるデザイン事務所様や印刷業者様におかれましては、クライアント様にご納得頂ける安定した品質での仕上がりが求められます。

そこで、当店のお薦めとしましては、デザインの内容にもよりますが、深さは上限で0.6ミリ、複雑なデザインの場合は0.4ミリに留めた方が、使い良いものになると思うようになりました。

このあとの 「使用レポート」 のコーナーにて、シーリングワックスの種類による特性の違いや、良い仕上がりを得るための工夫をご紹介しています。
後々の使い勝手に大きく影響いたしますので、デザインをお決めになる前に、必ずご覧頂けますようお願い申し上げます。
また、すでにお持ちのシーリングスタンプできれいに押せない場合のヒントになれば何よりですので、ぜひご覧ください。

デザインの向きにつきまして
デザインは、シーリングワックスに押した仕上がりの状態の向き(正像)でお作りください。
シーリングスタンプの印面は、はんこと同様に本来の向きの反対(鏡像)で彫刻をいたしますが、その反転の作業はこちらで行います。



【サンプルファイルのダウンロードとデータの送信先】
お送り頂くファイルは、CS2以前のバージョンでお願いいたします。

オーダー用サンプルファイルをダウンロード
zip形式で圧縮してございます

・ 完成したファイルの送信先: info@asahiyakami.co.jp

・ 新規のお問い合わせはこちらから: お問い合わせフォーム



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使用レポート  -店長 萩原より使用インプレッション-

シーリングスタンプを押していて、こんな仕上がりになることはございませんか?

薄い仕上がりのシーリングワックス 像が欠けたシーリングワックス 一部から噴き出したシーリングワックス

薄い仕上がり

像が欠ける

一部から噴き出す

これらの画像は、ソフトタイプのシーリングワックス(エルバンのレッド)を使用して撮影したものです。 一般的に、ハードタイプよりもソフトタイプのほうが温度が冷めにくい傾向にあるためか、失敗が多いようです。
そこで、考えられる原因や対策について、実験も交えながら、私なりの見解を述べさせて頂きたいと思います。

考えられる原因
ワックスが薄い仕上がりになるのは、垂らすタイミングが早過ぎたり、シーリングスタンプを押すタイミングが早過ぎた場合によく見られます。
薄い仕上がりになると、冬場に郵送中に割れてしまったり、また色によっては下の紙が透けて見えてしまいます。
Aのように、垂らしたワックスが薄く拡がってしまうのは、まだワックスの温度が高く、粘度が低くサラサラなためです。
それでは今度は、スプーンの中でワックスがちょうど良く冷めるまで待ち、充分ドロドロになってから落としてみます。
こうすると、ワックスの盛り上がりは立体的になります。
この後、もうしばらく待ってワックスの状態を硬くしてから、シーリングスタンプを押します。
それでも、力強く押してしまえばスタンプが紙面まで皮一枚というところまで押せてしまうくらい、ワックスは軟らかいと思います。
そこで、しっかりとした厚みが残るように、シーリングスタンプを押す強さを加減して押してみます。
すると、写真のように像の欠けた不完全な仕上がりになる事が多いと思います。
これは、スタンプを充分に強く押せなかったために、シーリングワックスが刻印の隅々まで行き渡らなかったためと思われます。
AやBの教訓を踏まえて、今度はシーリングワックスを垂らしてからスタンプで押すまでの時間を、さらに長くしてみます。
こうすることによって、冷えて硬さを増したワックスが程よい抵抗力を持つようになり、シーリングスタンプを強く押しても薄くならず、強く押せるおかげで印影 (像の仕上がり) もきれいに再現される筈です。
確かに、充分な厚みで、印影もきれいな仕上がりが得られます。
ところが、シーリングワックスが、まるで冷えかけのマグマのように、一箇所から噴き出してしまっています。
これは、押すタイミングを遅らせ過ぎたために、シーリングワックスの冷めた表面が皮膜のような役割になり、スタンプを押した圧力で皮膜の一番弱い所から中身が噴き出したものと思われます。

上の例のような失敗は、比較的シンプルなデザインの多い既製品のシーリングスタンプに於きましても、ありがちなものです。
オリジナルの特注シーリングスタンプの作成では、既製品よりも凝ったデザインが彫刻可能ですが、複雑な分だけ、良い仕上がりを得るためのコツが必要となります。

そのため、下記に現在の私の経験した範囲ではありますが、良い結果が得られた方法やコツをご説明させて頂きたく思います。
後半には、便利な道具やアイディアもご紹介しています。
長くなりますが、どうぞご覧頂けましたら幸いです。



きれいな仕上がりのための工夫
画像をクリックすると拡大できます
最も簡単な解決方法 ~ ハードタイプやフレキシブルタイプのワックスの使用 ~
エルバンのパーリーブルー アブラクサスのカーマインレッド エルバンのレッド
ハードタイプ
エルバン パーリーブルー
ハードタイプ
ABRAXAS カーマインレッド
ソフトタイプ
エルバン レッド

複雑な彫刻のシーリングスタンプをお作りになられた場合に、平均して良い仕上がりを得るためには、ハードタイプのシーリングワックスをご使用になるのが一番簡単ではないかと思います。
エルバンのパーリー色や、アブラクサスのようなハードタイプのシーリングワックスでは、冷ましてから押すまでのタイミングのコツさえつかんでしまえば、きれいな仕上がりを得ることができます。

上の写真では、同じシーリングスタンプで押した時の、ハードタイプとソフトタイプでの仕上がりの違いがはっきりと出ています。 ハードタイプでは、特注で作成したスタンプの細かくて深い彫刻部分も、きれいに再現されています。
この差は、想像ですが、ハードとソフトタイプでの冷め方の違いではないかと思っています。
私の感触では、ハードタイプのシーリングワックスのほうが、冷たい印面に触れた後の硬化が早いようで、ワックス内部での熱の伝導が早いような感覚です。
そのせいか、押す時に「グッ」とした手応えがすぐに来るので、充分な厚みを残しつつ、満足な圧力をかける事ができ、結果的に溝にワックスが良く行き渡るのだと思います。
アラジンのゴールド(フレキシブルタイプ)また上記のような、厚く仕上げる事に主眼を置いてハードタイプを使用するという方法とは反対に、薄く仕上がっても丈夫なワックスを使うという方法もあります。
薄く仕上がっても大丈夫であれば、シーリングワックスがまだ軟らかいうちに、強い力でスタンプしてワックスを行き渡らせることができます。
身近なところでは、アラジン社のフレキシブルタイプのシーリングワックス(写真: 上)や、ホットメルト用のガンを利用するピストレ(ピストル)タイプに使われるシーリングガン用ワックスは柔軟性に富み、また接着力にも優れます。下の写真は、シーリングガン用ワックスの用具と仕上がりのワックスです。
エルバン シーリングガン用ワックスと市販のグルーガンシーリングガン用ワックスの仕上がり(エルバン レッド)
グルーガンは本来、接着剤を熱で溶かして接着するための道具です。
このガンにセットして使用するタイプのシーリングワックスです。
電気を使うため、火を使いません。

このような、使用するシーリングワックスの種類によって仕上がりを改善する方法では、問題が残る場合があります。
それは、ご結婚式の招待状やダイレクトメールのように、郵送を前提とした使い方の場合に、ハードタイプのシーリングワックスが 「曲げ」 に弱いため割れやすく、接着力も強くないので剥がれやすいという問題です。
また、そのような大量の郵送物のシーリングでは、仮にガンタイプのようなフレキシブルタイプのワックスを使用したとしても、そのコスト高が気になるところです。
曲げに弱いハードタイプ 柔軟性のあるソフトタイプ さらにフレキシブルなシーリングガン用ワックス
ハードタイプ ソフトタイプ ガン用タイプ



ワックス底面の冷却と二段押し ~ ひと手間かけると、ソフトタイプでもきれいに押せます ~
そこで、郵送に使用しても接着強度や割れの心配が少なく、入手のしやすさからも一番一般的と言える、ソフトタイプのシーリングワックスで上手に押すには、どうしたら良いか考えてみました。

以下にご紹介する方法は、スプーンを使う場合のもので、「二段押し」 以外は直接本番の対象物(封筒など)に押すのではなく、いったん別の素材の上で押して完成したものを本番用の対象に貼る方法となります。
本来のシーリングワックスの使い方から多少外れる気持ちもございますが、あらかじめご了承ください。

まず、なぜ失敗するのか、先ほどのA・B・Cのケースを振り返って考えてみます。
これらのケースでは、仕上がりの薄さと外形の失敗を無視して、刻印の再現性だけを見た場合、AとCはワックスが奥まで入っているのが分かります。
AとCの共通点は、力をかけて押している点です。
Bだけ、厚さを意識したため強く押していません。 像は欠けてしまいましたが、外形と厚みだけは上手くできています。

ということは、ワックスの表面の温度がBの状態の時に、力をかけてスタンプを押しても下まで押し通せないような抵抗がかかったとすれば、ワックスが溝の隅々まで行き渡り、同時に厚みも残るという事になります。
そのためには、ワックスの表面よりも先に、裏面(底面)が冷えて硬くなっている必要があります。
断面図にしますと、下のようになります。

失敗時の想像断面図 理想の状態の断面図
ワックスの温度は適温ですが、中身も軟らかいため、どこまでも押せてしまうので押す力に手加減が必要になります。
すると、ワックスが彫刻に行き渡らない箇所ができてしまいます。
ワックス表面は適温ですが、中身の底面に近い部分が先に冷えて硬くなっています。 この硬い底面が土台となるため、充分な圧力をかけてスタンプしても安心です。
ワックスが深い彫刻まで行き渡り、良い仕上がりになると同時に厚みも保てます。


金床(かなとこ:アンビル)での検証 画像をクリックすると拡大できます
上記の仮説をもとに、底面だけを冷却する実験をしてみました。
熱の伝導率の良い金属製で、ある程度の体積のある物を台にするのが良いと思い、金床の上でやってみました。 あまり大きなものは持っていませんでしたので、鉄道のレールの切れ端程度のものです。
もちろん、金属のかたまりが冷たい訳ではなく、室温と同じです。
触ると冷たく感じるのは、熱の伝わりが良いため熱を吸い取ってくれているのだと思います。 そういう意味で、ケーキ屋さんの使う大理石などでも同じ効果が期待できそうです。
金床(アンビル) 金床の上での仕上がり 写真左: 使用した金床
写真右: 仕上がりです
この後、簡単にはがせます
実験の結果は良好で、シーリングスタンプを押した時に力を入れて押しても、下まで突き通りません。 程よい抵抗感があり厚みがきちんと残ります。
シーリングワックスを垂らしてから、スタンプを押すタイミングもすぐにコツがつかめるほど簡単でした。
心配していた、金属面へのワックスの貼り付きも全くなく、簡単に剥がすことができました。
ただし、一つだけ心配が残るのは、大量に押すうちに金床が暖まり、効果が薄れるのではないかという事です。

鍋底作戦
そこでもう一つ、冷却源を交換できる方式として、アルミ鍋とアイスノンなどの冷却剤を使用する方法も考えてみました。
金床は、どこのご家庭にもあるものとは言えませんが、鍋とアイスノンなら身近なものですので、手軽であると思います。
ソフトなタイプの冷却剤がおすすめです ボールで位置をキープ 平らな鍋底にワックスを落とします
アルミ鍋の底に冷却剤
を押し込みます
逆さまにしても冷却剤が
落ちないよう、ボールをセット
伏せた鍋の裏で
シーリングをします

鍋底バージョンでの仕上がり貼り付かないので安心ですこの方法では、アルミの熱伝導性の良さも手伝ってか、中身の冷却剤が多少ずれたりしていても、上手く行きました。
鍋へのワックスの貼り付きも全くなく、簡単に剥がすことができました。
また、空いているスペースを利用して、そこに押した後の暖かいシーリングスタンプを置いておくと、印面の冷却も出来て便利です。 スタンプを冷却するのは、暖まった印面で押すと、ワックスからの剥がれが悪くなるからです。

これまでの実験で、シーリングワックスの底面だけが先に冷えて硬くなっていると具合が良いということは分かりましたが、少量を押す時にも、いちいちこれらの道具類を用意するのは大変です。

そこで、普段使いに手軽に利用できる方法として、「二段押し」 という方法をご紹介いたします。 あまり道具を必要としない方法です。
これには、お菓子作りや料理に使うクッキングシートを使用します。
クッキングシートの上でシーリングワックスを使うと、固まった後で簡単にシートから剥がすことができます。 練習や試し押しでご利用の方も多いと思います。
この、剥がせるという性質を利用して、「二段押し」 のベースとなる 「一段目」 をつくる際に活用します。
具体的な手順は、下記の通りです。

2段押しの手順
落としている途中です。 もう少し落とします。 まず、スプーンの中で温めた一回分のシーリングワックスの半分くらいの量を落とします。
一定に落としてゆき、なるべく真ん丸になる方が良いと思います。
出来るだけ小さい面積の中に立体的に盛り上がるのが理想です。
強く押さないで厚く仕上げます 冷ますために少し待ってから、クッキングシートの切れ端でワックスを覆い、その上から軽く押してワックスを平らにならします。
指でならしても結構ですが、シーリングスタンプをそっと乗せる感じで行うと平らにできます。
なるべく厚く、直径は印面と同等に仕上げます。
結露の水分に注意します 放置して自然冷却でも問題ありませんが、台座として頑張ってもらえるように、エアブロアーの逆吹き(後述)で強制冷却しても良いと思います。
よく冷えているほうが、この後、熱い二段目が乗って来た際に、その熱に溶かされにくく、狙い通りの効果が期待できます。
手早く行います 先ほどスプーンに残しておいたワックスを再び熱して溶かし、適温にしてから一段目の上に落とします。
サラサラ過ぎると、段差を駆け下りて思わぬ拡がり方をするので、冷まし気味のほうが良いと思います。
一段目をカバーし終わったら、一段目まで溶けてしまわないうちに、すぐに強くスタンプします。
強く押して大丈夫です 先に冷えていた一段目がバックストップになってくれるので、力を加えて押しても大丈夫です。
充分な厚みを残し、印影も良好な仕上がりです。
もちろん、下の紙もクッキングシートにすれば、練習や量産にも使用できます。

各方式の仕上がり
金床での仕上がり 鍋底での仕上がり 2段押しでの仕上がり
金床の上 アルミ鍋と冷却剤 二段押し
もともと、私が日常的に行っていた 「二段押し」 の考え方を検証するために、実験として金床や鍋を使用した方法を試しましたが、意外と実用的な結果となり驚いています。 二段押しよりも工程数が少なく、簡単だったからです。
最近では、夏の暑い時期にペットが乗って涼めるようにと、小さめの大理石の板なども発売されています。 今後、このような素材も試してみたいと思っています。

この実験に使用したオリジナルシーリングスタンプは、このページのタイトル写真に写っているものです。 深さは約0.6ミリとやや深めで、文字も割合小さめのデザインとなっております。
このように、深くて小さめの文字部分などでは、百発百中の再現は難しく、この画像にも見られるように、彫刻の奥まで達する前に固まっている箇所も見受けられます。
デザインを決定される際のご参考になりましたら、幸いに存じます。



その他の情報とアイディア
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作業面での工夫 ~ 身近にある便利グッズ ~
温度調節に便利なふきん
布巾を使うと手早く温度調整できますスプーンの中で溶かしたシーリングワックスの温度を調節する際は、自然に冷ますと、それなりに時間がかかります。
たくさん押す場合などは、水で濡らして軽く絞ったふきんの上にスプーンの裏を押し付けて冷ますと、温度調節が手早くできて便利です。

また、連続で押して暖まってしまったシーリングスタンプをふきんの上に置いて冷ますのにも便利です。

クッキングシートで失敗が怖くなくなる
クッキングシートからはワックスが簡単にはがれますお菓子作りや料理に使うクッキングシートは、耐熱性に優れたシリコン樹脂などが表面にコーティングしてあるため、この上でシーリングワックスを使うとシートから簡単にワックスが剥がせます。
試し押しや練習に最適で、失敗したワックスはまたスプーンに戻して再利用できますので経済的です。
失敗できないシーリングの場合は、このシートの上で納得が行くものを仕上げてから、本番の対象物にボンドで貼れば安心です。
この際に使うボンドですが、シーリングワックスのタイプにより相性がありますので、次の「便利な道具たち」の項目で詳しくご説明しています。

クッキングシートは、食品用のラップと同様に芯に巻いてパッケージされているため、そのままではカール(巻きグセ)が激しく作業がしにくいので、写真のように段ボールなどに巻いてから使用すると良いと思います。

エアーダスターの活用
エアダスターで印面を冷却中写真機やパソコンのキーボードの掃除などに使われるスプレータイプのホコリ飛ばしです。
缶の中身は液化ガスになっており、普通の使い方では気化したガスが勢い良く出て来ますが、種類により、逆さまにして液ガスを噴射しても良いタイプがあります。
液ガスの噴射は、過熱したものを冷却する場合などを想定しているようです。
シーリングスタンプに使用する場合は、暖まってしまった印面を早く冷やしたい場合や、後でご説明するグルースティックやガン用シーリングワックス使用時のワックスの剥がれを良くしたい場合に、印面に液ガスを直接吹きかけて使っています。

ガスをかけながら、ゆっくり少しずつです。直接本番の対象にシーリングして失敗し、やり直したい場合は、ワックスの表面やワックスと紙の間に液ガスを吹きかけて冷却しながら、ゆっくりと剥がしてゆきますと、ソフトタイプのワックスでもきれいに剥がせます。
また、万が一 シーリングスタンプの印面の刻印にワックスが詰まってしまった場合は、液ガスで冷却後につまようじなどで掃除するとカスが取りやすくなります。

必ずご確認くださいこのような、スプレーを逆さまにして液ガスを噴射する使い方は、エアーダスターの注意書きをよく確かめてから行う必要があります。
大丈夫な場合には、一例ですが左の写真のような使用説明が缶に印刷されています。
逆さ使用を認めていない製品でこれを行いますと、スプレーボタンを押している指に液ガスが漏れてかかることがあり、凍傷につながりますのでご注意ください。
熱中していて気付くのが遅れ、火傷をしたことがございます。
また、いずれの場合でも、眼にだけは絶対入らないようにお気を付けください。



便利な道具たち ~ あると便利なすぐれもの ~ 画像をクリックすると拡大できます
シーリングワックスを切る
チューブカッターは本当に便利です芯なしタイプのシーリングワックスを切る場合は、カッターナイフを使用することが多いと思います。
しかし、これだけのためにカッティングマットや敷物を用意するのも面倒です。
そんな折、大好きな工具のカタログを見ていた時に、チューブカッターという工具を見つけました。
本来は、空気圧を動力源とする工具や自動機械の空気配管のチューブを切断する道具です。 上の写真の通り、洗濯バサミのようにバネを開いてシーリングワックスを挟み、あとはステープラーのように握って切断します。 もともとチューブ用なので、丸い断面をしたチューブが逃げないように、三角形の刃の先端がまず対象物の中心に入り、それから外に向けて切り進む仕掛けになっています。
刃受けとなるベッドもV字になっており、シーリングワックスのような角柱にはうってつけの形をしています。 単純に握るだけで、ワックスが逃げる心配もなく安全で、切り終わると刃が刃受けに接触しない位置で止まるので、刃も長持ちします。
とても便利なため、今では手放せない道具となっています。

しかし、ソフトタイプのワックスならこれで充分切れますが、ハードタイプとなるとカッターナイフなどでは刃が立ちません。
エルバンのハードタイプであれば、チューブカッターを強く握れば切れないことはないのですが、切るというよりも割るといった感じに近く、破片がたくさん出ます。
特に苦労するのがアブラクサスのシーリングワックスで、チューブカッターでも全く無理です。
サイドビッターの超硬合金つきの刃先そこで、アブラクサスのシーリングワックスを切る(割る)時には、先ほど上で登場した金床の角にワックスをあてがい、そこをトンカチで叩いて割る方法を長らく採っていましたが、失敗も多く、金床の置いてある辺りが粉だらけになってしまいます。
ある時、ガラス工芸の「とんぼ玉」に興味を持ち、その入門書を読んでいると、「喰い切り」という道具が載っているのを見つけました。 素材となるガラス棒を必要な長さに切るために使うものです。 写真のように、ヤットコの先が刃になっているような形をしています。 この道具で問題は解決しました。
この道具のありがたいところは、別名を「サイドビッター」ともいう通り、刃がオフセットされた位置に付いているところです。
ちょうど、じゃんけんの「チョキ」の指先だけを直角に曲げたような形状です。
これにより、長い材料の途中をくわえて切れるように出来ています。
刃が一部にかかっていれば切れますもしも、このような形状でなく、ヤットコのように正面からくわえる仕掛けですと、切れる寸法に限りが出来てしまいます。 焼き鳥を正面から食べると、先の方しか食べられませんが、横からかじると奥の方でも食べられるような感じです。
この道具は、ホビー用品の店舗のガラス工芸用品の売り場で手に入ります。 ホームセンターなら、タイル施工関係の売り場にありました。
「喰い切り」という呼び名は別のジャンルでも耳にした事があり、間違えてヤットコスタイルのものに当たってはいけませんので、「サイドビッター」で探した方がよろしいかと思います。
価格は3,500円前後と、金床と良い勝負になってしまいますが、ハードタイプのシーリングワックスをお使いの習慣がある場合には、大変便利なものと思います。
エルバンもアブラクサスも、思い通りの場所で気持ちよくカットできます。

シーリングワックスを貼るボンド
今まで試したボンド類仕上がり重視のためや量産などで、金床や鍋、クッキングシートの上で仕上げたシーリングワックスを、本番の対象に貼る際の接着剤について考えてみます。
ソフトタイプのシーリングワックスは、接着後に剥がれやすく、接着剤の種類を選ぶ傾向にあります。
そこで、タイプの異なる数種類の接着剤での結果をまとめてみました。

のような一般的に昔からボンドと呼ばれているタイプの溶剤形の接着剤(溶剤の臭いがするもの)は、ソフトタイプのシーリングワックスには反応せず、まったく接着できませんでした。 完全に弾かれてしまう状態です。
一方、エルバンのハードタイプに対しては、一応接着は出来ましたが溶剤によりワックスが溶け、溶けた部分がいつまでも乾燥せずネバネバした状態が続きます。
数日後には固まりましたが、アブラクサスではこの後にポロリと剥がれてしまいました。 このジャンルのボンドには多数の種類がありますので、一概には言えませんが、相性を確認しながら使う必要がありそうです。

の無溶剤の化学反応型接着剤は、セメダイン社のスーパーX(エックス)やコニシのSU(エスユー)に代表されるタイプの、強力で信頼性の高い接着剤ですが、これでもソフトタイプは強く接着できません。 時間が経つと剥がれてしまいます。
ハードタイプに関しては、とても良く接着できます。

の牛乳パック用は、ソフトタイプでも良く接着できますのでお薦めです。
牛乳パックのコーティングの蝋のような手触りが、ソフトタイプのシーリングワックスの手触りに似ていると思ったので試してみました。
写真のコニシの製品は、ゴム糊のように両面に塗って少しおいてから貼り合わせるタイプですが、よくあるゴム糊と違い無色透明になっています。

のプラスチック用GPクリヤーもコニシの製品です。
こちらも、ソフトタイプでも良く接着できますのでお薦めです。
難接着物であるポリプロピレンを、プライマー(事前に塗る接着力強化剤)なしで接着できるのが特徴のボンドです。
成分や使い方もCと似ていて、両面に塗って少しおいてから貼り合わせるタイプで、透明です。
Cと比較して、成分の割合において溶剤の占める比率が少なくなっていますので、乾燥は速いように感じます。 パッケージにも「速乾」とあります。

CとDは、ハード・ソフトタイプのシーリングワックスのどちらも良好に接着できますのでお薦めです。
使用感につきましては、私はつまようじでボンドを塗っていますが、Dの方がCに比べて、塗っている最中にダマが出来にくく、わずかにノビが良い印象です。

ハードタイプ ソフトタイプ
 溶剤形 ・ 一般多用途タイプ ×
 無溶剤 ・ 化学反応型 ×
 溶剤形 ・ コニシ 牛乳パック用
 溶剤形 ・ コニシ GPクリヤー

両面テープではどうでしょうか?
ボンドよりも手軽に使える両面テープですが、ここでもソフトタイプのシーリングワックスがネックになります。 手持ちのものは全て剥がれやすいものでした。
ハードタイプのシーリングワックスなら、一般的な両面テープで良く付きます。
ソフトタイプに対しては色々と試した結果、ニチバンのプラスチック用 強力タイプ写真のニチバン製 ナイスタック「プラスチック用 強力タイプ」が一番なじんでくれました。
それでも仮止め程度のもので、接着強度にはまだ不安が残るレベルのため、郵送には気が引けます。 
強度だけを見た場合、同じナイスタックシリーズの「屋外掲示用」ならしっかりとつきますが、こちらは布製ガムテープ並みの厚みがあり、シーリングワックスを貼るには少し興ざめな感触を持っております。
使用している粘着剤の種類を比較してみますと、貼り付かなかった両面テープでは「アクリル系」が使われているのに対し、しっかり貼れた「屋外掲示用」だけが「ゴム系」の粘着剤を採用しています。
先ほどのボンドのところでも、ソフトタイプと相性が良かったCやDはゴム系の接着剤でしたので、両面テープに於きましてもゴム系で薄いものがあれば有望ではないかと想像しています。
今後、相性の良いものを発見しましたら、またご紹介させて頂きたく思います。

インクパッド使用時の便利な小道具
インクパッドの二通りの使い方シーリングワックス用のインクパッドをお楽しみのかたも多いと思います。
通常の使い方では、スタンプする前にシーリングスタンプをインクパッドの表面に付けてインクを付着させ、それからワックスに押してインクを転写します。
すると、ワックスの上では平らな地の部分にインクが乗り、出っ張った部分(凸部)にはインクは乗りません。
もちろん、このようにして使用するのが一般的かとは思いますが、凸部だけにインクを乗せたい場合も当然あります。
インクパッドの使用例特に、マーブリングをした際にはモチーフによっては印影が見えにくくなることがありますが、このような場合は凸部にインクを乗せますと、せっかくのマーブルを隠さずにメリハリをつける事が出来ます。(右写真)
そのような時は、綿棒などにいったんインクを付着させてから、出来上がったシーリングワックスの凸部の頂上に塗ったりしていましたが、作業が細かすぎて私には上手く出来ませんでした。

手製の転写パッド2種そこで、このような道具を作り活用しています。
転写用のパッドの役割をするものです。
印鑑やシーリングスタンプの先に、同じ位の大きさに切り抜いたゴム板を両面テープで貼っただけの物です。
このゴムの面にインクを付け、完成したワックスの上から押さえてインクを転写すると、余計な部分にインクが付かず、頂上だけにきれいに着色できます。
最初は、ステンシルの道具などを使おうかとも思いましたが、当てる面が軟らかいと余計な部分に付きそうなので、ゴム板にしました。
両面テープで貼っただけですので、ゴム板を剥がせばいつでも本来のシーリングスタンプとして使えます。
写真を拡大すると見えますが、シーリングスタンプに貼った大きな方のゴム板は、断面を紙ヤスリで斜めに削り、少しだけ先細りにしてあります。
こうすることにより、リングのあるデザインの場合でも、周りのワックスの土手を汚すことなくリング部分に上手にインクを乗せる事ができます。
そうした後で、小さい方の道具でリングの内側のデザインをトントンと着色すると良いと思います。 シーリングワックスの仕上がりにはバラつきがあるので、必ずしも平面が出ていない事も多いからです。

印面に直接インクを付けて使用した後は、インクパッド使用後のお手入れティッシュなどでよく拭き取っても刻印の奥にインクが残ってしまいがちです。
次回に、インクを使わないでシーリングをした時、残っていたインクが思わぬところに付いたりします。
刻印の奥に入ってしまったインクを取り除くには、ティッシュのあとに練り消しゴムを使うと便利です。 
一度使って汚れた面は、中に練りこんで繰り返し使えますので、けっこう長持ちします。

用具類のお手入れ
シーリングワックス関係の用具類のお手入れについて、普段 私が行っているものをご紹介したいと思います。

レモン果汁でお手入れシーリングスタンプは真ちゅうの印面が酸化し、くすんでしまう場合があります。
また、輸入されてくる過程ですでに表面が酸化しているものもあります。
性能には関係ありませんが、これをきれいにするのに、レモン汁を使っています。 焼酎を割ったり料理に使う濃縮レモン果汁を使うと手軽にでき、数分浸けておくだけできれいになります。
浸けておくには、ペットボトル飲料のキャップがサイズもちょうど良く便利です。
きれいになったら、中性洗剤で洗ってすすぎ、よく乾燥させます。
不要になった歯ブラシを使って洗うと、よく泡立って隅々まで洗えます。

ポットのお湯で掃除できますまた、スプーンもシーリングワックスの色数が増えるにつれて本数が増えがちですが、あまり使わない色の場合や、異なる色同士を混ぜて楽しむマーブルを行った後などは、また元どおりきれいにしたいものです。
再び火にかけて溶かしてから拭き取る方法も考えられますが、熱くなり過ぎて危険です。

このような場合は、熱湯にスプーンを1分ほど浸けて置くと、軟らかく溶けてきますので、ティッシュで拭き取ればきれいになります。 ポットのお湯で充分です。
上の写真はマーブリングを楽しんだあと、この様にして拭き取ったところです。
ただし、これが出来るのはソフトタイプのワックスのみで、ハードタイプのワックスではエルバン・アブラクサスともに溶け方が足らず、きれいに拭き取れません。
スプーンを浸けておくには、空いたペットボトルを半分くらいで切ってカップ状にしたもので行うと、使い捨てができて便利です。
拭き取る際のワックスは、高温のうえに粘度がありますので、ティッシュは多めにつかんでおき、火傷には充分ご注意ください。  (火傷をしたことがございます)



その他のワックスや変わった使い方 ~ 工夫で拡がる封蝋ワールド ~
ガン用シーリングワックス 画像をクリックすると拡大できます
シーリングガン用ワックスの使い方上で、柔軟性のあるシーリングワックスとしてご紹介したシーリングガン用のワックスです。
写真のワックスは、エルバン製のものです。
エルバン製の純正品のガンは、フランスとの電圧の違いからまだ輸入されていませんが、日本国内で出回っているグルーガン(接着剤用)が、ほとんどの確率で使用できます。
どのグルーガンでも適合するという保証がある訳ではございませんので、買って試すしかないのが現状ですが、本来の目的であるグルーの溶解温度が似たような温度の筈なので、まず大丈夫だというのが実情です。
市販のグルーガンは、使用するスティックのサイズにより直径11ミリ前後のものと7ミリ前後のものを対象に、大小2種類が多く出回っています。
このエルバンのシーリングガン用ワックスの直径は 7.4ミリですので、小さい方のグルーガンを流用します。 
1本のワックスは12センチの長さで、控えめに使って5回分くらいになります。
1箱6本入りですので、全部で30回分ほどになり、同じエルバンの芯なしソフトタイプと比較して、少しだけ割高になる計算です。(価格は1箱 1,575円)
特徴としては、柔軟性に富み接着力も強いので、郵送物やギフトラッピングなどでの用途が拡がります。
質感は、スティックを一見するとソフトビニールのようで趣きに欠ける感じもありましたが、使用してみると、ちゃんと封蝋の香りも漂うものでした。
火を使用しないので安全、という利点もあります。

グルースティックにスタンプする
ブラックのシーリングワックス代わりにこのページではシーリングガン用として流用しているグルーガンですが、本来の目的であるグルー(接着剤)にも様々な色が発売されています。
シーリングワックスでは日本で手に入りにくい 「黒」 などもあります。
また、透明色や暗いところで光る蓄光材入りなども発売されています。
これらのグルーにシーリングスタンプでスタンプをしますと、シーリングワックスと同じように仕上がります。
使用感としましては、接着力が強いためスタンプを剥がす時にやや力が必要ですが、押す前に印面を液ガスなどで冷やしておけば問題なく剥がれます。
また、材質に粘りがあるので、仮に強力に貼り付いてしまったとしてもスタンプに目詰まりすることはありませんでした。
しかし、あくまでも接着剤ですので、仕上がったものにちょっと触っただけでも指紋が付きやすく、色によってはせっかくの光沢が摩擦ですぐに曇って汚れますので、郵送などでは破損よりもこちらの方に心配が残ります。

マーブルやブレンドを楽しむ
マーブルの一例異なる色同士のシーリングワックスを混ぜて、好きな色を作ったり、完全に混ぜない状態でスタンプしてマーブリングを楽しんだりもできます。
写真は、エルバンの「ローズ」・「パルマブルー」・「ダークグリーン」にそれぞれ「アイボリー」を混ぜたものです。
比率や落とし方で、様々な表情を見せ、思わぬ発見もあり、とても楽しめます。 スプーンの中、または落とした後に、つまようじでお好みの感じに調整してみるのも良いでしょう。
以前は、スプーンをつぶすのを気にして、限定された組み合わせしか行っていませんでしたが、先ほどご紹介した通りワックスがお湯で洗い落とせる事を発見してからは、気軽に他の組み合わせも楽しめるようになりました。

グルーガンでのマーブルグルーガンでは、縦に割いた色の違うグルー同士を1本に束ねてグルーガンに挿入して使用しますと、マーブルにすることが出来ました。
「かち割りブレンド」と呼んでいます。
このようにして使用した後や、色を替える時には次に使用したい色のスティックをうしろから挿入して前に送れば徐々に色は変わります。グルースティックでのマーブルの例
ただし、たくさんの無駄が出ますので、次の色を入れる前に、比較的安価な無色のグルースティックを先に送り込んで押し出すか、不要のグルーを押し出すためのクリーニング用のロッドを使用すると良いと思います。
この棒は、グルーのようには溶けず、また付着したグルーを剥がしやすい素材で出来ていますので、繰り返し使えます。
グルーガンの中には、このロッドが付属しているものも売られています。

その他の美しいワックス
フローリングや家具の傷を補修する道具で、電気ゴテと樹脂のスティックを組み合わせて使うものがあります。
木の色に似せた数種類のスティックの中から家具に一番近い色を選び、それを熱で溶かして傷を埋めるというものです。
スティックの色は殆どが茶系ですが、中にコハク色があったので、思わず目に留まりました。 しかも商品名が「シェラック」といいます。
シェラックなら、封蝋にも使われている原料だ! と思い、パッケージの成分表示を確認しますと、「天然樹脂・顔料」とあります。
押してみない訳には行きませんので、さっそく購入しました。
「キズなおしま専科」でシーリング黄金色の飴玉のようにきれいな色をしており、シーリングワックスとして使うと細かい気泡が混入します。
その気泡が光を乱反射するせいか、かえってきれいに感じました。
作業的には、スタンプからの剥がれもよく、普通に使用できます。

シーリングワックスで言えば、ハードタイプとほぼ同じ感じです。
商品は、「キズなおしま専科」という補修用具の消耗品という位置付けのもので、長さ約5センチで400円台であったと記憶しています。
一本で、3回から4回くらい押せる量です。

アブラクサス バーンスタインの断面上記のように、分野外のものでなくても、実はもっと身近な所にコハク色のシーリングワックスはありました。
アブラクサスの「バーンスタイン」です。
私には人名のような響きが感じられていた色名ですが、お客様から、バーンスタインとはドイツ語で「琥珀」であると教えて頂きました。 たいへん勉強になりました。

この色は、他の色とは少し変わっていて、スティックの状態の時とスタンプしたあとでの色の変化(見え方の変化)や、独特の甘い香り、使用後のスプーンの美しさなどが特別に感じられます。
溶かす前は濃いこげ茶色に見えますが、シーリングすると深い茶色のガラスのような控えめな透明感が出ます。
少し粘つくためか気泡が発生しやすいので、じっくり加熱すると良いと思います。
アブラクサス バーンスタインの仕上がり使用後に、スプーンにうっすらと残ったバーンスタインを見ていると、とてもきれいなため、良く反射する銀色のベースにこの色を落としたら、さぞかしきれいだろうと思います。
良い素材が見つかれば試してみたいと思っています。

ぱいたんさんに感謝!
このページで作例として登場している翼の生えた女性(有翼人)のモチーフは、ブログ「道化は踊る」の著者、ぱいたんさんの作品です。

ぱいたんさんは、文房具全般にわたり造詣が深く、ペンや紙と同様にシーリングワックスも普段使いで使いこなされています。
外出先でも、手紙にシーリングして投函できるよう、コンパクトにまとめたシーリングワックス用具も携帯しておられ、現在のように輸入が盛んになる前からのご愛用者として、私も尊敬しております。

オリジナルのモチーフの件で相談をさせて頂きましたところ、快くこのデザインの使用を許可して頂き、文字の配置やデータの作成までご協力を頂きました。
この場を借りまして、深く御礼申し上げます。

ブログでは、万年筆やインクを中心として、色々な文房具にまつわる話題が毎日更新されており、読者の皆さんとの情報交換も活発に行われています。
文房具がお好きなかたなら、必見のページであると思います。

上のコーナーで登場した、「バーンスタイン」がドイツ語で琥珀の意味であることも、実はぱいたんさんに教えて頂きました。
その時は、琥珀色のインクで書かれたパーチメント模様の葉書でお知らせを頂きました。
そのさり気ない使いこなしに、たいへん感動を覚えました。





楽しい封蝋の世界

長いページを最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。

ずいぶんとスペースを使って、きれいに押すための細かい項目を並べてきました。
一方で、少しくらいススが混ざっていたり、周りにポタポタ落ちていたり、いびつだったりしたほうが、封蝋の全盛期が偲ばれて味わいがあるとも感じています。 封蝋のそういった道具らしいところが大好きです。

封蝋は、決して万人受けするメジャーな文房具ではないためか、私もホームページを始める前は、ごく限られた範囲での情報交換に留まっていました。
それが現在では、お蔭様でより多くのお客様から様々なご相談を頂けるようになり、私自身たいへん勉強させて頂いております。
おめでたい行事に使うのできれいに押したい、仕事として押すので均一な仕上がりにしたい、というご要望は当然のものと思います。

ややもすれば、偶然の産物である仕上がりに自己満足しているだけになりそうなところを、多くのお客様からお問い合わせを頂くことにより、色々なことに疑問を持つことが出来たと思い、たいへんありがたく思っております。

このページでご紹介のオリジナル シーリングスタンプも、このような経緯から、仕様や品質におきまして多くのお客様のご意見を参考にさせて頂くことができました。

多くの文房具と同様にシーリングワックスも道具であり、親展で封緘をするための手段であったことには違いありません。
現代では、もっと進化した親展扱いの方法もあるなかで、わざわざバーナーにアルコールを入れて火を点け封をする行為が、こんなにも楽しいというのは不思議です。
もちろん多くのかたが、親展という意味とはあまり関係なく、このひと手間を楽しみ、気持ちの表現として楽しんでいらっしゃると思います。

そんな、たいへん趣味性の強い 嗜好品のような文房具ですが、それだけに、興味や愛情を共有できることが大きな喜びとなっております。
私は仕事柄、多くの実験材料に囲まれて生活していると言えます。
この立場が、少しでも同じものを愛する方々のお役に立てれば何よりですので、これからも探究心を持ち続けて行きたいと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。




● 商品写真の色は、実物と異なって見えることがございます。


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