アサヒヤ紙文具店
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アサヒヤ紙文具店オリジナルノート 「クイールノート」

Quill Note

クイールノート

アサヒヤ紙文具店では、満寿屋の原稿用紙に使用されている
「満寿屋のクリーム紙」に惚れ込み、発売されている原稿用紙の
全ての種類と、その他の紙製品を取り扱って参りました。
そして、かねてより、このクリーム紙を使用したノートや手帳を
作ることができたら、どんなに素晴らしいことかと熱望して来ました。
その思いが通じ、満寿屋のオリジナルペーパーであるこの
クリーム紙の使用を許して頂くことができました。

せっかくの憧れのクリーム紙ですので、製本にもこだわりました。
快適な筆記の基本とも言える 「開きやすさ」、手帳としての
使い勝手に影響する 「表紙の丈夫さ・安定感」 など、
お客様の貴重なご意見も頂きながら試作を繰り返し、
ついに完成しました。

表紙のデザインは控えめにと思い、アサヒヤ紙文具店の
ロゴの一部である羽ペン(クイールペン)を型押ししました。
それで、クイールノートと名付けました。
ぜひ、このクイールノートの書き心地をお楽しみください。

ご注文方法・送料などについて クイールノート
左から、ブラック・ボルドー・麻
日本製


満寿屋のクリーム紙とは
満寿屋の原稿用紙に使用されているクリーム紙は、満寿屋オリジナルで抄かれた紙で、もともとプロユースの原稿用紙のために作り上げられてきた歴史を持つ紙です。
万年筆で執筆をする多くの作家の意見を採り入れ、各メーカーの様々なインクをテストしながら、現在に至っています。
製紙メーカーが既製品として生産している紙には無い性能を追求したため、満寿屋オリジナルの特注として作られています。
このような紙は、特抄き(とくずき)紙と呼ばれています。


満寿屋のクリーム紙の特徴
原稿用紙として開発された経緯から、既製の紙とは異なり、まさに書くためだけに作られた紙とも言われ、下記の特徴があります。

 ・ 薄い紙厚にもかかわらず、インクの裏抜けに非常に強い。
 ・ にじみが少なく、筆記線幅がペンポイントのサイズに忠実。
 ・ 滑り過ぎない適度な筆記感。
 ・ ほど良いインクの吸収スピード。
 ・ 紙面からの反射光による疲労防止のための、目にやさしいクリーム色。
 ・ 紙厚が薄いため、裏の筆跡が透けて見える度合いは高い。



    クイールノート  Quill Note
写真をクリックすると拡大できます
クイールノート
クイールノート
 ● サイズ ( 縦 x 横 / 単位 = mm )
外形寸法: 155 x 111
本文寸法: 148 x 105
(本文のサイズが正A6です)
厚さ: 15.5mm
 ● 本文紙: 満寿屋のクリーム紙
 ● 罫内容: 5mm方眼
 ● 罫線の色: ダークグリーン
 ● 本文の枚数: 120枚 (240ページ)
 ● バンド ・ しおり付き


クイールノート 【ブラック】 クリーム紙 5mmセクション
品番: QN01
A6判 5ミリ方眼 【ブラック】

税込価格 3,456円
ご購入数  


クイールノート 【ボルドー】 クリーム紙 5mmセクション
品番: QN02
A6判 5ミリ方眼 【ボルドー】

税込価格 3,456円
ご購入数  


クイールノート 【 麻 】 クリーム紙 5mmセクション
品番: QN03
A6判 5ミリ方眼 【 麻 】
* 「麻」は布製の表面材の色名です。
税込価格 3,456円
ご購入数  


ご注文方法・送料などについて


使用レポート  -店長 萩原より使用インプレッション-
満寿屋クリーム紙の筆記特性 画像をクリックすると拡大できます
満寿屋のクリーム紙 筆跡 満寿屋のクリーム紙 裏面への透け具合 写真左: 筆跡の表面
写真右: 裏面の透け具合
満寿屋のクリーム紙は、先ほどの「満寿屋のクリーム紙とは」の項目で申し上げた通りの経緯や製法で生まれた、書くための紙です。
プロ用の原稿用紙として生まれた紙というだけあり、様々な異なるブランドのインクを愛用する、万年筆のヘビーユーザーである作家からのプロとしての厳しい意見や指摘を取り入れながら改良を重ねてきた歴史があります。
その結果、多くの作家や万年筆愛好家から大きな支持を得てきました。

▲ 紙の薄さと透け具合
満寿屋の原稿用紙と同じ厚さ
そのため、特に万年筆との相性は抜群で、比較的薄めの紙でありながら、インクのにじみや裏抜けには大変強い特性を持っています。
ただし、インクが抜けていなくても、紙の薄さのため筆跡が裏から透けて見える度合いは、厚い紙を使用したノートに比べますと認識しやすいので、気になる場合はインクの色などを工夫するとより使いやすいと思います。

万年筆での書き心地は、スムーズな書き味の部類に入るかと思いますが、フールス紙やバンクペーパーの感じを硬質感のある滑りとすれば、それを少しだけマットにして、ある程度の筆記感を残した、ほど良さを感じる書き心地です。
常用するにも適した ごく自然な味わいで、やみつきになる方が多いことが理解できる書き心地です。

▲ 表面の風合いと罫色
満寿屋クリーム紙の風合いと罫線
インクの吸収スピードは、割り合い速い方です。
また、さすがというくらい各社のインクへの対応力に優れており、滲みにとても強い特性を持っています。
筆跡が滲みにくいため、万年筆のペン先の本来の線幅に忠実な筆記線が得られます。
バンクペーパーのように多少の滲みによる線の太りが味わえるタイプと反対の印象です。
また、とても美しい濃淡が楽しめる紙でもあります。

罫線は、色々なご用途に使い勝手が良いようにと思い、5ミリ方眼としました。 手帳のヘビーユーザーのお客様の多くのご意見を参考にさせて頂きました。

罫線の色は、ダークグリーンを薄くした色になっています。
方眼罫の場合は、目安にはなっても決して邪魔にならない書き心地が必要で、また、筆跡を見た時にも濃過ぎてうるさい感じは避けたいと思いました。
そこで、見た目に落ち着きと安らぎを感じるダークな緑色を、薄く(淡く)印刷したいと考えました。
このような場合に、淡く見せるためにと、アミ点(新聞の写真を拡大した時に見えるような小さなドットの密度を加減して淡さを表現する方法)で表現をしますと、線のシャープさが失われてしまい、ボケた印象になります。
そこで、ダークグリーンでありながら、ベタで塗っても理想の淡さが表現できるように特色インクで印刷しています。
例えば、絵の具を調合して色を決めたら、それを水で薄めて線を描けば、色合いはそのままで、淡くてシャープな線が引けると思いますが、これと同じ原理です。
このようにして、罫線用の色を作ってもらいました。

製本でのこだわり 画像をクリックすると拡大できます
開きやすい製本 1 開きやすい製本 2 開きやすい製本 3
▲ 使い始め付近の開き ▲ 中央付近の開き ▲ 使い終わり付近の開き
【 開きやすさへのこだわり 】
どこのページを開いても開きやすいという事は、ノートのとても大切な性能のひとつで、使いやすさに大きく影響すると思います。
このノートの製本は、紙を「V」の字に折り曲げた折り返し部分を糸でかがった束をいくつか作り、それらを束ねて一冊のノートに仕上げるというものです。
ノートを使っていると、途中に時々 真ん中に糸が見えるページが出てきて、そのページは明らかに他のページよりも開きが良い感触があるかと思います。
クイールノートでは、この束ねて連結する前のひと束の枚数を少なくすることにより、ノートのどこの部分でも開きやすくするための工夫をしています。

▲ 表紙を付ける前の中身
小分けの束をまとめた製本
具体的には、全部で120枚になる本文紙を、15の束を連結する形で構成しています。
ひと束あたり、実にたったの4枚の紙を「V」の字にして中央を糸で綴じています。
そして、その束を15束ですので、4枚を「V」の字にして8枚、8枚 × 15束 で 120枚となります。
言わば、関節が15個もあるような状態です。

それに加えて、連結した束の背の部分を補強する接着剤には、「PUR」という新素材の糊を使用しています。
この糊は、充分な強度があるにもかかわらず、従来品に比べてかなり優れた柔軟性を持っているのが特徴です。
そのため、このように補強のために背固めをしても、開きやすさの邪魔をしないという利点があります。
この選択は、満寿屋のノート「MONOKAKI」で使われた技術ですが、クイールノートにも使用させて頂きました。

▲ 柔軟な背の部分
柔軟な背表紙
一方、いくら中身の本文紙が開きやすく出来ていても、それをカバーする表紙がゴワゴワしていては、せっかくの性能が発揮できなくなってしまいます。
そこで、背の部分には芯材を入れずに製本しました。
硬い芯が無い状態で、表面材が直接中身に接着されていますので、中身の開かれ方に応じて背表紙が追随する動きをします。

もちろん、「背」 以外の表紙は充分な強度の芯材を使用しています。
立ったままでの筆記など、台の無い状態で本体を保持して筆記するような場面でも、たわんだりせず、しっかり支えられるよう配慮しました。
試しに、開いたクイールノートを片手に持った状態から、サッと閉じてみて頂くと、空気の壁を感じるような、ソフトな「パタン」という上製本らしい音がします。
完成してみないと、なかなか分からないところですので、「ペタン」でなくて本当によかったと思いました。

表面材には、【ブラック】と【ボルドー】にビニールクロスを使用しています。
これらは、色が違うだけで同じ素材です。 主に辞書などの重量級の書籍に使用されるジャンルのものです。
普通に考えますと、ビニールクロスよりも本当のクロスの方が高級であるように思えてしまいますが、この素材の場合は、比較するクロスにもよりますが、逆にコストが高くなるグレードのものです。
最初は不思議に思いましたが、実物を手にして良さが分かりました。
爪で多少ひっかいても傷になりにくいほどスクラッチに強く、それでいてゴワゴワせずに柔軟性があります。
また、半光沢の表面には、うっすらと絹目が見えており、無機質なビニールビニールした感じがありません。
【 麻 】は、素材が麻ということではなく、書籍装丁用の布生地の色名です。
装丁用に裏打ちがされている生地ですので、芯材との馴染みも良く、安心してお使い頂けます。

【 細部へのこだわり 】
その他の仕様として、手帳サイズですので、気軽にカバンに放り込んで持ち運んでも、中で開いて本文紙を傷めないように、バンドを付けました。
しおりは、通常のノート・書籍用の素材ですと、ほつれてボサボサになってしまう事が多いので、いつまでもシャープであって欲しいと思い、サテンのリボンにしました。
両面サテンですので表裏の区別なく、気持ちよくお使い頂けると思います。

▲ 見返し
スーパーコントラスト使用の見返し
表紙を開くと、まず目に入るのが見返しです。
ここには、あまり書き手の気分に影響を与えない色で、なおかつ飽きの来ない色が良いと考えました。
そこで、黒にしようと決めましたが、同じ黒でも、黒い紙の製品には、まだ白さが見えたり白っぽく反射したりと、意外と「真っ黒」 なものは、あまりありません。
ところが、「スーパーコントラスト」 というシリーズの紙の黒は、とにかく真っ黒な黒で、キリリと締まった理想的な黒であると感じ、これを採用しました。
この紙は、カリグラファーの作品づくりにも使用される魅力的な紙でもあります。

見返しの紙を真っ黒にしてしまいましたので、文字の印刷色をどうしようかと悩みましたが、シルバーを選びました。
粉っぽさのあるシルバーですと、けばけばしい印象になってしまうと思い、あまり粒状感のないマットなシルバーにしました。 一見すると、白や灰に見えるかもしれません。
落ち着いた感じに仕上がったと思いますが、お気に召して頂くことができましたら、幸いです。


念願の満寿屋のクリーム紙のノート
従来、原稿用紙と便箋に使用されてきた満寿屋のクリーム紙ですが、原稿用紙としての用途がある場合には良いのですが、私も含めその習慣のあまりないユーザーとしては、主に便箋や一筆箋でその書き味を楽しんできました。

常々、この素晴らしい紙で作られたノートや手帳があれば、用途も広がり、その書き心地を存分に楽しめると思い、計画を進めて来ました。
その際、このクリーム紙の紙の厚さが薄いという事から、ノートの大きさは手帳サイズから大きくてもA5サイズ位までで考えていました。
小ぶりの帳面の方が、たくさんのページを収容してもかさ張らず、長く使用できるので、薄手の紙の良さが活かされると考えました。

大まかな仕様は、このように漠然としたものでしたが、微妙なサイズの決定や罫線のタイプなどの細部を詰めるにあたっては、私などよりももっと手帳を使いこなしておられるヘビーユーザーの方々のご意見を伺いながら、少しでも良いものにしたいと思いました。

そんな折、2006年の秋口のことですが、品川区大井町の万年筆専門店 フルハルターの店主である森山さんのご厚意で、森山さんのお客様の集まる会合に出席させて頂く機会がありました。
万年筆を愛すると同時に、ノートや手帳、便箋などの紙製品にもこだわりをお持ちで、それをヘビーに使いこなしておられる方々の会合でした。
その非常にコアな会合に、満寿屋5代目となる川口さんと私も出席させて頂くことになり、とても貴重なご意見を多数頂く事ができました。

そして、その中で、手帳サイズだからといって、必ずしも上着の内ポケットに入るサイズのものでなくてもよいというご意見がありました。
カバンに放り込んでおければよいので、それであればA6判か はがきサイズ位の面積があった方が使い勝手が良いというご意見でした。
確かに、万年筆での筆記では、あまり細かな文字は書きづらいので、改行の頻度を考えると、ある程度の面積が確保できている方が書く時に心地よいと思い、納得しました。 
またA6判であれば、A4判などのA系列と親和性の良いサイズのため、複写を撮って管理・運用するような場合にも勝手が良いと思いました。 A6なら見開きがちょうどA5判になります。

罫線については、横罫はどうしても行の幅に縛られる傾向があるので、薄い印刷の方眼罫の方が使いやすい、というご意見が多数でした。
罫線を頼りに書きたい時は目安になり、無視したい時には邪魔にならないという感じを目指そうと思いました。

会合がお開きとなり、皆さんとの駅までの帰り道に、私はまだ罫線の色の事などを考えていました。
薄いグレーなどはよく見かけますし、元々が原稿用紙の紙ですから、あの色々なマス目の色がある満寿屋の原稿用紙の味わいを思いますと、なにか違った色で提案したいと考えていました。
その時、森山さんが振り返って言ってくれました。
「やさしいグリーンにはならんかね」。
柔らかなクリーム色の地に、やさしい薄いグリーンのイメージは、とてもしっくり来ると思いました。

このようにして、多くの皆様のご協力を頂きながら、クイールノートは完成しました。
店頭にお越しくださったお客様からのご意見や応援のお言葉も、とても力になりました。
皆様に、心より感謝しております。

偶然ですが、アサヒヤ紙文具店が今年(2011年)で創業80周年となるタイミングでの発売となったことも、弊店にとりまして節目となる出来事でした。
ひっそりとしたデビューですが、皆様に可愛がって頂けるアイテムに育ってもらえれば幸いです。



● 商品写真の色は、実物と異なって見えることがございます。


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