アサヒヤ紙文具店
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ハンドメイドの本革手帳 カルネ ド ボード

MAiSON TAKUYA   CARNET DE BORD

メゾンタクヤ カルネ・ド・ボード

18世紀のフランスで、馬車の乗務員が運行記録を記していた本革の手帳が「カルネ・ド・ボード」でした。(カルネはノート、ボードには乗り物や搭乗といった意味があります)
運行中の出来事や重要な申し送り事項など、大切な記録を残すために使用されていました。
このメゾン タクヤのカルネ・ド・ボードは、ハンドメイドにこだわる革小物司 岡本拓也氏と、フランス人アートディレクター フランソワ・ルッソ氏のコラボレーションにより、現代に蘇ったものです。
自らも万年筆を愛するフランソワ・ルッソ氏の着想のもと、欧州の最高級の紙と革を採用し、フランスの伝統的な製本技術をベースに、定評あるTAKUYA クオリティーでの本革装丁といった、本物を極めた作りとなっています。
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写真: 本革手帳 カルネ・ド・ボード
メゾン タクヤ / タイ製


カルネ ド ボードの特徴と、製品のラインナップ

製品の特徴
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1.イタリアの高級素材、ブッテーロを使用
カルネ・ド・ボード ブッテーロの表紙
▲ ブッテーロの表紙
ブッテーロは、イタリアのトスカーナ地方にあるワルピエ社で生産される高級革素材です。
植物由来のタンニンのみを使用し、革の最高級部位であるフルグレインレザーを、手間のかかる伝統的な製法で丁寧に時間をかけてなめした革です。
細胞が均一でキメが細かいため、しっくりと手になじみ、使うほどに目に見えて熟成が楽しめます。
このようなフルタンニンなめしのブッテーロのエイジング(熟成)の特徴は、光の影響で色が徐々に濃くなるという事が挙げられます。
また、傷がつきやすいという事も言えます。 傷と言いますと聞こえが悪く感じますが、そのような使用感がつきやすく、熟成が進むほどにそれが味となり重厚感を増すという捉え方が適していると思います。 傷が気になるかたには向いていません。
◆ フルグレインレザーとは
フルグレインレザーは、牛革の中でも表面の最高級部位を指し、表面に特別な加工をせずに自然なままの状態を活かしているため、キメが細かく柔軟性があり、強度面でも優れています。

2.本革の芯を使用した上製本・糸かがり綴じ仕上げ
カルネ・ド・ボードの本革の芯材
▲ 本革製の芯材
カルネ・ド・ボードは上製本です。 上製本とは、通常は芯になるボール紙などをくるんで作った表紙に、見返しを介して中身の紙(本文)を接着して作る製本方式です。
この芯の素材ですが、驚いたことに、カルネ・ド・ボードではなんとここにも本革を使用しています。
そしてこの本革の芯材には贅沢にも銀面が付いています。 これは、銀面の存在により表紙の張りを保つための心遣いです。
◆ 銀面とは
銀面は吟面とも表記され、共に革の表(おもて)面を指します。 反対に、裏面にあたる部分は床面と呼ばれます。 銀面を削ぎ取った後の、両面が床面になった床革を使用すれば、コストは銀面付きよりも抑えることが可能ですが、カルネ・ド・ボードではあえて銀面付きの革を芯材に使用しています。
銀面の「銀」は、明治時代に英語で表面を指す「グレイン」が当時の日本人に「ギン」と聞こえたのが由来であるそうです。


* 撮影に使用した中身の見えるカットサンプルの革表紙は、サンプルのため他の素材のものです。 中身の構造は、まったく同様です。
サンプルでは、中身をお見せできるよう接着をしていませんが、製品では接着されていますので、内部は見えません。


丈夫でやさしいコーナー部分
▲ コーナーへの気遣い
カルネ・ド・ボードが、外からは見えない芯材にまで本革を使用している事には、いくつかの理由があります。

ひとつには、外側と中身が同時にエイジング(熟成)して行くため、丈夫であるうえに使い込むほどに味が出るという事が挙げられます。
また、銀面つきの芯材を使用することにより、柔軟でありながら張りのあるしなやかさを出しています。
そして、このように表紙に耐久性と柔軟性を持たせるという目的と同時に、特筆すべき点として、そのコーナー部分への配慮も重要なポイントと言えます。
通常のように、芯材にボール紙などを使用した場合、手帳のコーナー部分に外からの圧力が加わりますと、ボール紙の角が硬いために、表面材の革にストレスがかかり、すり切れの原因となったり、ぶつけた所が凹んだままになったりします。
カルネ・ド・ボードでは、芯材を本革にすることにより、外圧に対して柔軟に対応しています。
そのため、日常のご使用のなかで生じやすい、コーナーやエッジ部分への圧力に対し、一度やさしく受け止めた後で復元するはたらきをしますので、コーナーやエッジ部分の傷みを最小限にしています。
また、手にした時の温かみやソフトな風合い・香りには、特別なものがあります。
カルネ・ド・ボードの花布
▲ 美しい花布
筆記用紙は糸綴じ製本のため、開きがよく筆記がしやすい構造です。
綴じ部分には、フランス製本へのこだわりから、美しい花布(はなぎれ=ヘッドバンド)が付けられています。

3.スペインのGALGO社製の本文紙を使用
ガルゴ社製の本文紙 【無地】
▲ ガルゴ社製の本文紙
(写真は無地タイプ)
本文紙には、スペインのガルゴ社の高級筆記用紙が採用されています。
しっかりとした、やや厚手の紙質で、万年筆での筆記に適しています。 立案者のフランソワ・ルッソ氏自身が万年筆を愛し、こだわりを持って選定している事もあり、信頼のおける筆記特性です。
筆跡画像などの詳細は、ページ後半の使用レポートのコーナーをご参照ください。
4.三度塗りの銀付けが施された小口
カルネ・ド・ボードの銀付け
▲ 格別に美しい銀付け
文字が映り込みます
小口(紙の断面の見える部分)には、3辺とも銀付けが施されています。
銀付けは、紙を束にした状態で、その断面に箔押しをして美しく仕上げる手法です。 コテを使用して、熱をかけて箔を紙に転写します。
カルネ・ド・ボードでは、この工程を3回も重ねて行っています。 その結果、転写の難しいとされるコーナーの丸みの部分まで、非常に美しい仕上がりとなっています。
5.ギフトボックス入り
カルネ・ド・ボード 専用ギフトボックス
▲ ギフトボックス入りです
カルネ・ド・ボードは、しっかりとした作りのカプセル形式のギフトボックス入りの仕様になっています。 海外で一流企業のギフトや記念品としても採用されてきた実績もあり、その品質にふさわしく、高級感のあるパッケージです。
ギフトにも安心してご利用頂けます。
ギフトラッピングがご必要の場合には、ショッピングカートの通信欄にて、お気軽にお申し付けください。


製品のラインナップ

タイプ 仕様 本文の種類
バンド・ポケット付き

カラーは全10色
伸縮バンドとポケット
便利なゴムバンドと
うら表紙の内側にポケット付き
無地 7mm横罫
バンド・ポケットなし*

カラーは全10色
バンド・ポケット
共になし
無地 7mm横罫

* 現在、当店ではバンド・ポケット付きのモデルのみの取り扱いとなっております。







ご注文方法・送料などについて


カルネ・ド・ボード バンド・ポケット付きタイプ MAiSON TAKUYA  CARNET DE BORD

カルネ・ド・ボード -バンド・ポケット付きタイプ-
カラー: 全10色
本文(中身の筆記用紙)の種類:
  無地および横罫(ブルー罫・7mm・15行)
本文の枚数とページ数: 84枚・168ページ
本体のサイズ: 約 h143 x w95 x d18 (mm)
重量: 約 156g
税込価格 8,640円/冊
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カルネ・ド・ボード バンド・ポケットつきタイプ カルネ・ド・ボード  無地の本文 カルネ・ド・ボード 横罫の本文
▲ バンドとポケットつき
ポケットのじゃばらも本革製
▲ 本文: 無地 ▲ 本文: 横罫
(7mm・ブルー罫)


製品の特性と、商品写真につきまして
カルネ・ド・ボードの表紙は、天然の革素材を使用しており、表面の質感や発色には一つ一つ異なる特徴があります。 天然革本来の個々に異なる風合いをお楽しみください。
撮影に際しましては、極力その色らしさをお伝えできるような表現に努めましたが、撮影の影響や閲覧環境の違いにより、厳密には実物と異なって見える場合もございますので、ご了承くださいませ。
撮影は正面と斜めから行い、各色とも2つのアングルがご覧いただけます。 商品写真をクリックし、拡大してご確認ください。

画像をクリックすると拡大できます

CdB-S-001
CdB-L-S-001
カルネ・ド・ボード Black (黒)
無地
カルネ・ド・ボード Black (黒)
7mm横罫
Black (黒) Black (黒)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         


* 紺色は、とても黒っぽい紺ですので、ご注意ください。
CdB-S-002
CdB-L-S-002
カルネ・ド・ボード Midnight Blue (紺)
無地
カルネ・ド・ボード Midnight Blue (紺)
7mm横罫
     Midnight Blue (紺)      Midnight Blue (紺)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-003
CdB-L-S-003
カルネ・ド・ボード Azure (緑青)
無地
カルネ・ド・ボード Azure (緑青)
7mm横罫
Azure (緑青) Azure (緑青)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-004
CdB-L-S-004
カルネ・ド・ボード Green (緑)
無地
カルネ・ド・ボード Green (緑)
7mm横罫
Green (緑) Green (緑)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-005
CdB-L-S-005
カルネ・ド・ボード Yellow (黄色)
無地
カルネ・ド・ボード Yellow (黄色)
7mm横罫
Yellow (黄色) Yellow (黄色)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-006
CdB-L-S-006
カルネ・ド・ボード Orange (オレンジ)
無地
カルネ・ド・ボード Orange (オレンジ)
7mm横罫
Orange (オレンジ) Orange (オレンジ)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-007
CdB-L-S-007
カルネ・ド・ボード Red (赤)
無地
カルネ・ド・ボード Red (赤)
7mm横罫
Red (赤) Red (赤)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-008
CdB-L-S-008
カルネ・ド・ボード Bordeaux (ワイン)
無地
カルネ・ド・ボード Bordeaux (ワイン)
7mm横罫
Bordeaux (ワイン) Bordeaux (ワイン)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-009
CdB-L-S-009
カルネ・ド・ボード Light Brown (キャメル)
無地
カルネ・ド・ボード Light Brown (キャメル)
7mm横罫
   Light Brown (キャメル)    Light Brown (キャメル)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



CdB-S-010
CdB-L-S-010
カルネ・ド・ボード Brown (焦げ茶)
無地
カルネ・ド・ボード Brown (焦げ茶)
7mm横罫
Brown (焦げ茶) Brown (焦げ茶)
バンド・ポケット付き / 本文: 無地 バンド・ポケット付き / 本文: 7mm横罫
税込価格 8,640円
数量  冊 
税込価格 8,640円
数量  冊 
在庫状況          在庫状況         



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カルネ・ド・ボード 使用レポート  -店長 萩原より使用インプレッション-
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スペイン GALGO社の本文紙の風合いと書き心地
ガルゴ社の本文紙 表面の風合い 筆跡サンプル おもて面 筆跡サンプル 裏面
▲ 素朴な風合いの表面 ▲ 表面の筆跡 ▲ 裏面の筆跡

本文紙には、スペインのGALGO社の紙を採用しています。
同社の製品のうち、スムーズ系のシリーズのパーシュマンと呼ばれる紙で、手書き筆記に向いているステーショナリー用の紙です。

表面には、ごく小さなさざ波のような風合いがありますが、実際に書いてみると細字でも見かけ以上に滑らかです。
これは、表面に適度な張りがある事と、しっかりとした厚みがある事により、ペン先が紙面に のめり込む感じが少ないからのように思います。

手帳の本文紙の場合、インクの吸収スピードというものも、重要なポイントです。
万年筆で筆記後、なかなか手帳を閉じられないのでは、使い勝手がよくありません。
この点では、特筆して速い訳ではありませんが、ストレスなく扱えるレベルであると感じました。 これは、標準的なインクフローの<F>や<M>の万年筆を使用して試した感想です。

紙の厚さは、手持ちの測定器で実測した結果では 0.11mm と、手帳としてはややしっかりした厚さを持っています。
そのため、収容枚数は少なめとなっていますが、そのぶん大切に使いたくなる気がしました。 大切な記録のみを残したくなるので、使い終わった時には、密度の濃い大切な記録になりそうで楽しみです。
また、紙厚がしっかりしているので、何かを貼り付けたりする使い方もでき、用途が拡がりそうです。

筆記特性ですが、両面からの筆記が前提とされる手帳としては、やはり書いたインクが裏面まで染みてしまう、俗に言う「裏抜け」に対する性能が気になります。
そこで、多くの紙で比較的 裏に抜けやすいインクとして、パイロットのブルーと山栗を試しましたが、写真の通りまったく裏抜けしていません。
これらのウォッシャブル系に加え、モンブランのブルーブラックのようなパーマネント系と、プラチナとセーラーのカーボン系も試しましたが、全て良好です。
また、ちょっと意地悪ですが、強烈な貫通力を持つ ぺんてるのエナージェルをローラーボール代表として試してみました。 驚いたことに、完璧ではありませんが、ほとんどストップしており、ごく僅かな裏抜けに留まりました。
ローラーボールをご愛用のかたにもご安心頂けると思います。

このように、かなり裏抜けには強いと言えます。
加えて、紙の白さのせいかインクの色が鮮やかに見えて発色の良さを感じます。
紙の表面には、写真にも見えるように風合いがありますが、その割りにインクが滲むという事はありませんでした。
鉛筆で書くと、この風合いによって味わいのある線や塗りが表現できますので、スケッチに使用しても面白いかと思いました。

また、これはお好みにもよりますが、罫線に関しましては、最初は太くて色も明るいため、少し邪魔になりそうな予感を抱いておりましたが、実際に筆記してみますと意外に気になりませんでした。
太いとは言え、シャープな線ではなく、ややぼんやりとソフトな淡い線であるからなのだと思います。

▲ 走るガルゴの透かし
ガルゴ社のロゴマークの透かし
紙には、GALGO社のトレードマークである、疾走する犬のロゴのウォーターマーク(透かし)が抄き込まれています。 GALGOとは、スペイン語で猟犬のグレイハウンド犬のことを指します。
前後に伸びた足と、後ろになびく耳は躍動感を感じさせます。 それでいて、目が点で可愛いらしい絵柄です。
もちろん、透かしは原紙の全判でも所々に点在して配置されているものですので、手帳として製本された状態では全ページに入っているものではなく、数ページおきに所々に見られるものです。

特別な質感と、手になじむサイズ
▲ 温かみのある手触り
筆記時のホールド感
カルネ・ド・ボードの表紙の芯材が革製であることは、ひと目見ただけでは分かりませんが、ひとたび付き合い始めると、無くてはならない味わいとして体感できます。
それは、しっかりとした厚みを持った表紙でありながら、ゆとりある弾力性と張りの感じや、触れた時の温もりとして伝わってきます。
曲げに対しては、ボール紙の芯材のような、限界を超えるとボキッと折れてしまいそうな不安感がありません。
また、表紙の三辺や角のエッジの部分の優しい丸みとしても表れています。 シャープな感じではなく、アナログ感豊かなエッジ部分の表情が、持ったり書いたりする度に手から伝わり、癒される感じがします。 これは、使うにつれて熟成が進むと、なお味わい深くなると思います。

サイズの面では、よく見かける黒い手帳の小さなサイズのものと似た大きさですので、手帳としてはごく一般的なものです。
手の大きさには個人差がありますが、手へのおさまり具合を撮影してみました。
筆記時の方の写真は、あえて左上の一番書きづらい部分に実際に筆記している所ですが、サイズもコンパクトなので扱いやすく、表紙の安定感も充分でした。

▲ 程よい存在感

バンドをかけた収納時の感じでは、決して薄型とは言えませんが、程よいかたまり感があり、こだわりのモノとしての存在感を味わえるものです。
重量も、厚みの割りにそれほど重くは感じません。



贅沢なつくり
▲ ここも本革製です
革で作られた蛇腹部分
ページ冒頭の「製品の特徴」の部分でもご紹介の通り、表紙の芯材にも本革を使用するなど、こだわりの詰まった手帳ですが、そのこだわりはこのような部分にも徹底されています。
バンド付きモデルの裏表紙の内側にあるポケットのサイド部分は、丁寧なじゃばら構造になっていますが、ここにも表紙と共色の革が使用されています。

カルネ・ド・ボードの背の部分の構造は、中身の筆記用紙がスムーズに開くように、その綴じ部分の背と革表紙の背は接着されずに離れています。 このような製本方式はホローバック式とも呼ばれるものです。
この時、そのまま組み立ててしまえば、革表紙の背の部分は一枚革となります。
ここは外からは見えない部分ですが、ここにも表紙の革と同じ革を貼っています。
これにより、背の強度を確保し、段差も埋めています。
▲ 段差を埋める革
背の内側にも配慮
写真は、組み立て途中のカルネ・ド・ボードのサンプルですが、指でつまみ上げている部分が、その補強用の革です。
表紙に使われているものと同じ銀面つきの革が貼ってありますので、両面が銀面という構造になっており、強度と張りが確保され、背として安心なつくりです。
使用を開始してすぐは、少し硬く抵抗感がありますが、次第になじんで使いやすくなります。

植物由来のタンニンのみを使用したフルタンニンなめしのブッテーロは、傷がつきやすい反面、それだけ熟成が楽しめる革としてファンの多い素材です。
大切な時の流れを一緒に過ごしているうちに、この手帳には多くの味わいが刻まれて行き、いつしか手放せない逸品に育っていることと思います。



製造工程ミニギャラリー
▲ 拓也さんと
岡本拓也氏
カルネ・ド・ボードは、これまでご紹介の通り、高級素材を多様し、製造工程に於いても相当な手間と時間を惜しみなく費やし、一冊一冊丁寧に作られている手帳です。
価格的には、単純に手帳というジャンルから見ますと、ハイレベルに属するものかもしれません。
しかしながら、品質を理解した上で考えますと、よくこれだけの価格に収められたものだと感心してしまいます。
これは、メゾンタクヤがこのカルネ・ド・ボードの生産拠点をタイに築いたことにより実現されているものです。
イタリアから革(ブッテーロ)を、スペインから紙をタイに輸入し、製本・組み立てを行う事によりコストを抑えています。

品質に関しての高い基準を持つメゾンタクヤのこだわりは、生産地が異なっても全く妥協を許さず、徹底されています。
現地では、岡本拓也氏が直接指導をして育てた職人の手で、各工程を細かく分業して生産を行っています。
この度、メゾンタクヤの協力により現地の一連の製造工程を撮影した、興味深い写真を入手しました。
順を追ってここでご紹介したいと思い、それぞれが何の作業をしているところの写真なのかを、拓也さんに教わりながらまとめてみました。 ぜひご覧ください。

その際に聞いたのですが、作業の各パートを岡本拓也氏から徹底指導されて育った現地の職人は、今や、そのパートのエキスパートとなっているそうです。
ある意味、そのパートに関しては、作業をトータルしてこなせる上級の革職人をも凌ぐレベルとのことです。 とても頼もしいお話です。
カルネ・ド・ボードは、そういった複数の職人の技術を結集して、一冊ずつ生産されています。

このように現地スタッフに技術を教えたり、製品の構造や製造工程を公開したりという事は、どの業界でも進んでおこなう事ではないと思います。
それでも、手間を惜しまずに手をかけて本当に良いものを作りたい、そして製品の良さを伝えるためにはその中身も隠さずに伝えたい、という強い思いから公開されているのだと思います。
これは、ものづくりへの情熱の強さと、自信の表れであると感じました。

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1. 材料の裁断 革素材を裁断
します
10. コーナー部分のへり返し 手間のかかるコーナー部分のへり返し
2. 厚さの調整 表紙の厚さを
調整します
11. コーナーの処理 コーナーのへり返し部分を叩いて落ち着かせます
3. 綴じた本文と革の芯材 組み立てる前の、
本文紙と本革芯材
12. 表紙をプレスして密着 完全な接着のために表紙をプレスします
4. 芯材の調整中 背を調整中です 13. 本文と表紙の組み立て ノート本文と表紙の組み立て
5. 花布の取り付け 花布(はなぎれ)
の取り付け
14. 内ポケットの準備(バンド付きモデル) 内ポケットの準備
(バンド付きモデル)
6. 革芯に糊を塗布 革の芯材に糊を
塗布します
15. 最終チェック 最終チェック
7. 革表紙への貼り付け・組み立て 革表紙への貼り
付けと組み立て
16. ロゴの刻印の準備 ブランドロゴの刻印の準備
8. へり返しの準備 へり返しをする前の
革表紙と芯材
17. ロゴの刻印 ブランドロゴを刻印します
9. へり返しのようす 周囲をへり返して、革芯を包み込みます

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● 商品写真の色は、実物と異なって見えることがございます。
● イメージ違いなどによる商品のお取替えは、いたしておりません。 紙製品は傷みやすいため、全てのお客様にベストの状態でのお届けを心がけているためでございます。ご理解をお願いいたします。


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